ハニーハンター緒方ポニィさんは、カンボジアの森で野生の蜂蜜を求めて1年のうち数ヶ月、現地の部族とともに過ごし貴重な蜂蜜を自らの手で採取しています。ポニィさんが展開する蜂蜜ブランドが「クメール ラビット ハニー」です。
野生の蜂から採れる蜂蜜をご存知でしょうか。普段朝食にヨーグルトとともに食している蜂蜜などは殆どが西洋蜂蜜と呼ばれる養蜂の蜂蜜だそうで、ポニィさんは密林に生息する「野生」の蜂から蜂蜜を採取しているのだとか。
その採取方法はカンボジアの森深くで蜂の巣を見つけたらハーブで一時的に蜂を退散させ、その間15分ほどで蜂蜜を採取して、猛ダッシュでその場から退散するのだそうです。まさに命懸けの採取。ポニィさんの蜂蜜はジビエなのだと蜂蜜の概念が一変しました。
必要最低限の不純物を取り除き蜂蜜の栄養価を残す。養蜂と比べて糖度は低いのですが27種類のミネラルや80種類の酵素など栄養素が豊富です。
紅茶専門店サロン・ド・テ・ラヴォンドにて開催されたクメール ラビット ハニーのエキシビションでは7年熟成させた蜂蜜「CAVE」も試食させていただきました。え?これが蜂蜜と思わず声をあげてしまうほど濃い色合いでした。年月をかけて熟成させるとポリフェノールが増え色が濃くなるそうです。
酸味もあり、深みのある味わいはスウィーツと合わせるとスウィーツの甘みが際立ちます。野生から採れた蜂蜜は熟成させるとワインのような深い味わいに。知れば知るほど奥深い野生蜂蜜の世界に引き込まれます。
毎年4月に採取され華やかな香りが特徴の “Khmer Rabbit Fresh April Honey 2021”
カンボジアのジャングルが最も暑く、花々が咲き、果実の糖度が最も増す4月の乾期のピークである時期の2週間の間に採れた希少な蜂蜜が “Khmer Rabbit Fresh April Honey” です。山頂は日当たりが良く、多様な花が咲いているそうです。山頂に住む蜂から採れる蜂蜜はその花々の蜜を多く含んでいるため、香り高く、華やかで余韻や多様性を感じられる蜂蜜です。2021年は珍しく山頂にライチの花が咲いていたため”Fresh April Honey 2021“ は特にフルーティでライチのようにスッと鼻に抜けるような清涼感が感じられました。毎年ジャングルや蜂の野生環境によって味わいが異なるため、その年限りのレアな蜂蜜です。しかも毎年200リットルほどしか採れないという貴重な蜂蜜です。
新作として登場した蜂蜜とショウガのシロップ “Ginger Honey Syrup”
クメール ラビット ハニーの濃密な蜂蜜と、生ショウガ、黒糖、きび糖、レモンのみを使用し、すべて手作業で調合された濃厚なシロップ “Ginger Honey Syrup (ジンジャーハニーシロップ)”。
本物の蜂蜜を日常で気軽に味わって欲しいという想いから生まれたんだそう。クメール ラビット ハニーの蜂蜜をベースに、熊本産のショウガをふんだんに使用した本来の風味を引き立てるようにナチュラルで爽やかな甘味が特徴的で、そこに黒糖やきび糖をプラスしています。
使用している蜂蜜はアンサンブル=三重奏と名付けられたクメール ラビット ハニーのシリーズの一つで、3月・6月・7月に採取された蜂蜜をブレンドしたもの。カンボジアの山の中腹に生息する蜂から採取される蜂蜜で、花の蜜の他、樹液や虫の体液なども吸っているため酵素を多く含んでいると言われています。紅茶に入れたり、好みに合わせ様々な楽しみ方が出来ます。
体温が36.5℃から37.1℃あると血液の流れがよくなり免疫力が高まると言われています。最近は36.5℃を下回ることが多く気になっていました。私個人の感想ですが、クメール ラビット ハニーを試食させていただいた翌日は36.5℃になり、野性味あふれる蜂蜜ならではのそこはかとないパワーを感じました。
養蜂ではなく、カンボジアのジャングルの蜂から採取される蜂蜜でしか味わえない “クメール ラビット ハニー” の世界を体感してみてはいかがでしょうか。
クメール ラビット ハニー公式サイトや紅茶専門店サロン・ド・テ・ラヴォンドにて購入することができます。
クメール ラビット ハニー公式サイト
Text /佐保田 香織
総合商社→流通コンサルタントを経て幼い頃から親しんだ和の世界へ。きものサロンを主宰し、着付けのマンツーマンレッスンや着物イベントを企画。着物で食べ歩きをするなかでフードアナリスト資格を取得し、フードアナリストとして商品開発やメニュー開発、メディアでの情報発信など食の分野でも活動している。