英国からの独立60周年を迎えるジャマイカと日本の絆ブルーマウンテンコーヒー

ジャマイカは中南米のカリブ海に浮かぶ小さな島。日本の秋田県と同じくらいの面積で気候は熱帯で1年を通して暖かく自然豊かな国です。
元陸上競技短距離選手ウサイン・セント・レオ・ボルト氏の出身地でレゲエの先駆者ボブ・マーリーはジャマイカのシンガーソングライターです。

そのジャマイカは今年8月6日にイギリス統治から独立して建国60周年を迎えます。ジャマイカは“ Re-igniting a Nation(国家再燃)”をテーマにジャマイカの魅力を発信していくとのこと。先日、ショーナ・ケイ・リチャーズ駐日ジャマイカ大使主催のジャマイカ大使館のメディアイベントで発表されました。

ジャマイカには「コーヒーの王様」と称されるブルーマウンテンコーヒーでも有名です。最もブルーマウンテンを愛飲している国が「日本」だそうです。

1967年1月9日、ジャマイカのキングストンの港から日本に向けて過去最大量のコーヒーが出荷されたことから日本では、ジャマイカコーヒー輸入協議会の働きかけにより、日本記念日協会が1月9日を「ジャマイカ ブルーマウンテンコーヒーの日」として認定し定められたそうです。実は、2018年に制定された新しい記念日です。

ブルーマウンテンコーヒーは、ブルーマウンテン山脈の標高800mから1200mの限られたエリアで栽培された豆のみが「ブルーマウンテン」と称することができ、水はけのいい急斜面と弱酸性の土壌などコーヒー豆を栽培するのに好条件が揃っており、ブルーマウンテンの由来とも言われる青みがかって見える霧の発生が土に水分を補いコーヒーの繊細でバランスのとれた味わいにつながるのだとか。

ジャマイカ農産品規制公社による格付け基準は大変厳しいそうです。自然の脅威と戦いながらの収穫と収穫後の厳しい品質検査を乗り越え出荷されるブルーマウンテンコーヒーの言わば“勝ち豆”だけが私たちの手元に届くことからジャマイカコーヒー輸入協議会は「試練に打ち勝った=“勝ち豆”」と称え、1月9日を「大切な人の“勝ち”を願ってブルーマウンテンコーヒーを贈る日」と提唱しています。受験生はもちろん、就職活動中の方などに縁起の良い“勝ち豆”でエールを送りたいです。

ブルーマウンテンコーヒーのおいしい淹れ方については、UCCコーヒーアカデミー東京校専任講師でハンドドリップチャンピオンの土井克朗氏がドリップを実演しながら紹介しました。

「ブルーマウンテンはバランスのとれたおいしいコーヒーなので湯を注ぐ際にコーヒー粉に生じるキラキラした泡を上部に残しゆっくり注ぐと美味しくなります。」

 

アイリッシュコーヒーのアイリッシュウイスキーの代わりにジャマイカラムを使ったホットカクテル「ジャマイカンコーヒー」も披露されました。ベースとなるジャマイカラム、ブルーマウンテンコーヒー、砂糖、生クリームとシンプルですが、ブルーマウンテンコーヒーが使われているので深い味わいのホットカクテルに。体が一気に温まりました。

最近ではリモートワークが定着するなか、息抜きをする穏やかな時間がとても大切だなと思うようになりました。

ブルーマウンテンコーヒーは香りが違います。上品でフローラルなアロマは心身をリフレッシュさせてくれます。私にとっては日々を大切に過ごすための必需品になっています。 ジャマイカ島西部北側に位置するモンテゴベイには美しいカリブ海のビーチ「ドクターズ・ケーブ・ビーチ」がありパウダーサンドの砂浜とコバルトブルーの海ではレゲエミュージックが流れ最高のシチュエーション。ジャマイカは川や滝、大自然あふれる観光地。コロナ禍が落ち着いて以前の様に世界を旅することができるようになったら真っ先に訪れたい場所となりました。

Text /佐保田 香織

総合商社→流通コンサルタントを経て幼い頃から親しんだ和の世界へ。きものサロンを主宰し、着付けのマンツーマンレッスンや着物イベントを企画。着物で食べ歩きをするなかでフードアナリスト資格を取得し、フードアナリストとして商品開発やメニュー開発、メディアでの情報発信など食の分野でも活動している。 


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