パウダースノーの聖地、北海道ニセコで海外にいるような気分で過ごせる極上リゾート

新千歳空港から車なら約2時間、直行のバスもある北海道南西部のニセコ。パウダースノーの聖地と呼ばれるほどの雪質を誇るスキーエリアとして世界的にも有名です。そんなニセコで、雄大な羊蹄山を望むニセコアンヌプリの麓にあるラグジュアリーなリゾートが「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」です。日本ではここだけ、世界でもたった5つしかないリッツ・カールトンの最上級ホテルブランド「リッツ・カールトン・リザーブ」の一つ。その極上の滞在をご紹介します。

降りしきる雪の合間に顔を見せた羊蹄山。雄大な姿に見とれます。

羊蹄山の絶景と海外にいるような気分に包まれて

到着すると、DO-SAN(道産:北海道の人=道産子)と呼ばれるゲストサービス担当がお出迎え。ロビーの正面、ピクチャーウィンドウの向こうのはっとするほど美しい眺めにまず惹きつけられます。ゆったりしたソファでいただくウェルカムの温かいお茶にほっとしながら、チェックイン。

置かれている本一つにもセンスを感じます。ライブラリーからバーを望んで。

天井が高く広々したロビー、壁面に写真集や美しい洋書のガイドブックが並ぶライブラリー、バーカウンター、ダイニングその向こうにはドアで仕切られた鮨レストランもワンフロアに。隣でゲストと英語で会話をしているDO-SANもいて、自分がどこか海外でもいるような気分になってしまいました。考えてみれば、北海道はアジアで日本が誇るスノーリゾートですから、それも当然なのかもしれません。

スキーなどウィンタースポーツをするなら合計 約8.9㎢もの滑走エリアがすぐ目の前。スキーイン・スキーアウトでパウダースノーが楽しめます。この広大な大地は夏になれば、緑に覆われてゴルフや登山などアクティビティ天国になります。

羊蹄スイートのリビングスペース。 広々してゆっくり寛げます。
同じくベッドルーム。和のニュアンスを感じるインテリア。

全50室、うち6室は客室からの雄大な羊蹄山の絶景を望む「羊蹄スイート」で89㎡。ダイニングテーブルのあるリビングスペースの広いこと!ベッドルームにはキングベッドとデスク、ソファも。冷蔵庫はこの2室それぞれにあって、ソフトドリンクやビール、お酒など中に入っているのはフリー。ゆっくり部屋で寛ぐ時間が本当に贅沢です。

プライベートに雪見のお風呂が楽しめるビューバス。

ツインボールのあるゆったりしたバスルームにビューバスもあって、とことんプライベートに部屋で過ごせそうです。また、2室のベッドルームがある「東山スイート」(143㎡)は、ファミリーや友人で泊まるのもよさそう。その他の「ニセコリザーブ」もキングサイズベッド、「羊蹄リザーブ」はキングサイズベッドまたは2床のツインベッドですべてツインボール。スギの木材や御影石の自然素材を用いて、ペールトーンでまとめたモダンなインテリアが洗練された欧米のスノーリゾートのようでした。

温泉とフランスのスパで心身ともに生き返る!

温泉は、筋肉疲労がほぐれそうな、ナトリウム・硫酸塩・炭酸水素塩温泉。とても身体があたたまります。サウナもあって、冬季は一汗かいた後、露天の冷たい空気の中で温泉に浸かるのが最高。

大浴場には、サウナも露天風呂も。これ以外に貸切り温泉も可能。
スパ・チャシ・ラ・ソティス には、ペアでスパが楽しめる部屋も。

さらに仏のスパブランド「SOTHYS (ソティス)」によるホリスティックなトリートメントが受けられる「スパ・チャシ・ラ・ソティス」もおすすめ。チャシはアイヌ民族の言葉で聖域。すべてのトリートメントは、北海道(上ノ国町)でのみ採掘される天然鉱石のブラックシリカを温めて用いる特別な「大地のリチュアル」から始まります。

SOTHYSのプロダクツに北海道のブラックシリカを使って。

私はエンリッチ5という疲労の回復と癒しを中心としたコースを受けましたが、ディープティシューマッサージが深いところまで届く感じで、そのハンドテクニックにうっとり。SOTHYSのプロダクツの植物エキスで一段お肌が明るくなるフェイシャルや、ブラックシリカによるホットストーン、指圧や灸のプログラムもあって、美と心身のバランスが取り戻せるスパでした。

朝に夕に北の大地と海の美味を堪能

自然に恵まれて食材の宝庫ともいえる北海道。センスのあるヒュージョン系の料理が揃うオールデイダイニングの「ゆきばな」、おかませ鮨の「寿司なぎ」、銘酒が揃うバー「うめラウンジ」というレストラン&バーで朝に夕に美味を堪能できます。

北海道の誇る余市蒸留所のウィスキーもずらり。

ディナーは「寿司なぎ」で、先付けと焼きもの後、10貫の握りが次々と。シャリは甘みと粘りのバランスがいい北海道のななつぼしに赤酢と米酢をブレンドして。ネタの仕込みと仕事が味に現れた鮨でした。羅臼の塩でいただいたやりいかの甘みと歯ざわりに感激。

白木のカウンターで向き合っていただく鮨。まずは泡でいっぱい。
うに、蟹、鱈の白子、数の子と新鮮だからこその肴がまず最初に。

軽く炙られたやりいか。歯ざわりのよさの後、口の中に甘みが広がる。

「ゆきばな」は、北海道の素材をフュージョンなテクニックで仕上げた料理。ランチにいただいた北海道の名物スープカレーは、さらりとしていながら深みのあるスープは飲み干すおいしさ。揚野菜とほろほろのチキンやポークもたっぷり。

ランチのスープカレー。甘みを感じるかぼちゃなどの揚げ野菜にほろほろの肉と滋味深いルー。

また朝食は、テーブルでシリアルやブレッドなどのスタートとシグニチャーのアラカルトからチョイスするスタイル。和洋、ベジタリアンのメニューどれもおいしそうで悩ましい!人気の「ニセコエッグベネディクト」はクランベリートーストにたらば蟹をのせて、卵とたっぷりの紫蘇オランディーズソースを添えた一品。甘酸っぱさとまったりしたソースが抜群の相性です。

シグニチャーな「ニセコエッグベネディクト」。シリアルやペストリーも数々。

「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」は、パウダースノー、羊蹄山の絶景、スパのブラックシリカ、そして豊かな食材と、まさに北海道。なのに、とても外国も感じるところ。この唯一無二の滞在の魅力が”リッツ・カールトン・リザーブ”たる所以。スキーでなくても滞在だけで心から満足する滞在が楽しめるリゾートでした。

東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ

https://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/japan/higashiyama

住所:〒048-1522 北海道虻田郡ニセコ町曽我 919-28 

電話: 0136 44 3491 

Text /小野アムスデン道子

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世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。

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