春待つ札幌の旅②テレビ塔すぐ、北海道を体感する

グリーンがいっぱい置かれたラウンジから札幌のアイコンであるテレビ塔を真ん前に臨む「ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 」は、2021年10月1日開業した、北海道産木材(トドマツ、カラマツ、タモ)を使った国内初の高層ハイブリッド木造ホテル。「北海道を体感する」をコンセプトに建物や食などさまざまに地産地消、エシカル、サスティナブルを意識したライフスタイルホテルです。木がふんだんに使われた客室、家具はじめいろいろなところでコンセプトを感じさせられます。

札幌のアイコンが目の前のラウンジには、グリーンがたくさん置かれて和む。

 

 

9階から11階は、なんと純木造!(高耐力枠組壁工法)でキャビンフロアといいますが、壁や天井の木が美しい。そしてラウンジにある鉢植えのグリーンや旭川本社のカンディハウスの家具が、ナチュラルでモダンな居心地のよさを醸し出していて、すごく落ち着きます。客室にはテレビがないので、ちょっと日常から離れた感じで。

これがホテルの高層階とは思えない、自然に包まれた雰囲気。左に写っているのがウッドスピーカー。

すべての客室には、寄木のように加工したウッドスピーカーがあり、LPプレイヤーで回したジャズの柔らかな音が心地よい。ホテルの躯体に使われた木の端材のアップサイクルのために三重で木のスピーカーを作っているメーカーに特注したそう。

3階から7階のギャラリーフロアにも北海道産トドマツが天井に使われ、大通り公園の街頭と同じガラスグローブ球の照明が下がります。部屋を飾るアートピクチャー、アイヌ文化を感じるToyToy氏デザインのクッションなど、インテリアのここかしこに北海道が満ちてます。

壁のアートピクチャー、クッション、木の家具など北海道の自然の優しさを感じる。
ドリンクやスイーツも楽しめるラウンジ。テレビ塔をモチーフにした「イチゴ塔ミルフィーユ」。



夕方になれば、ラウンジには大きなスクリーンが降りてきて、ファイヤーピットに火が灯ります。DJブースもあって、これからは賑やかな夜も。ラウンジの奥には隠れ家のようなライブラリー空間もあって、札幌の古書店のキュレートした北海道の歴史書や美術書などが並びます。

1階には食を通じて北海道を体感できるレストラン「HOKKAIDO CUISINE KAMUY」があり、こだわりの食材を使ったメニューが楽しめます。朝食もここで提供。しっかりしたボリュームで北海道の味を満喫。

朝食は洋食と和食から選べて、ボリュームたっぷり。

春になったらぜひ訪れたいのがテレビ塔や札幌の街を見下ろすルーフトップ。ウッドデッキの床で仕上げられ、ファイアーピットやソファースペース、グランピングテントなどが設けられ、焚き火を囲んで極上の時間がすごせます。

ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園

https://www.the-royalpark.jp/canvas/sapporoodoripark/

住所 :〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1−12

宿泊料金 :1泊10,000円~(2名1室利用時1名あたり・税込・食事別)


Text / 小野アムスデン道子

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世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。

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