”ゆだねる音楽を感じて” 京都のアートホテル、展覧会の試み

ブライアン・イーノの音と光の展覧会「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」が注目されている京都。このブライアン・イーノの展覧会にオマージュを捧げるという形で、京都の「ホテル アンテルーム 京都」で開催されている展覧会がアーティスト、エンジニア、AI研究者などからなるコレクティブであるQosmoによる「Surrender ゆだねる力展ー能動と受動の間で」です。

音楽と言えば「耳を傾ける」という表現にもあるように、普通だと自らが聴くものですが、本展では、コンピュータのプログラムやAIという異質な存在、あるいはわたしたちを取り巻く環境の変化に、創作のプロセスの一部をゆだねた3つの作品が展示されています。

たとえば、徳井直生の作品「Musical Ambience: Ambience for a Hotel」は「環境音を取り組んで旋律に変換してスピーカーから流す」もの。マイクで拾った音を AI音色変換アルゴリズムを通して、不思議な楽音になってスピーカーから流れます。

中嶋亮介による「Suspended Identity」は、2つの画面が音を画像に取り込む映像作品で、2つの画面が画面の前を横切るとノイズとして反応したりします。

ロビン・ジャンガスの作品「64 Memories of Noise」(トップ画像)は、環境音から生成される連続的な音のシンフォニー。京都やその周辺のありふれた場所で録音された短い音の断片が追加され、不思議なテクスチャーの音になっていきます。

百聞は一見にしかず、AIや環境といった外部のプロセスにゆだねるという世界をぜひ体験してみてください。

Surrender ゆだねる力展ー能動と受動の間で

 展示期間:2022年7月31日まで 
会場:ホテル アンテルーム 京都 入場無料

・特設ページ:https://qosmo.jp/surrender-kyoto/
・HOTEL ANTEROOM KYOTO:https://www.uds-hotels.com/anteroom/kyoto/#top

京都CLUB METROにてスペシャルライブイベント開催
7月18日(月・祝日)に、本展覧会の開催を記念して、京都CLUB METROにてスペシャルライブイベントが開催されます。Qosmo代表である徳井直生(Nao Tokui)が、AI音響合成を用いたAI Generative Live Setを初披露。更にAOKI takamasa、ダムタイプKen Furudate、aluca、Synth Sistersの豪華共演。
Surrender — The Ecstasy of Surrendering to Sound
@京都CLUB METRO
2022年7月18日(月・祝日)
18:00open 
前売/当日:¥2,500 ドリンク代別途 *前売は特典付

名和晃平氏の作品『Swell-Deer』

ホテル アンテルーム 京都について

アートを体感できるホテル「ホテル アンテルーム 京都」は、エントランスを彫刻家・名和晃平氏の作品『Swell-Deer』が飾り、本展企画展を開催しているギャラリーやロビー、そのほかに廊下なども数々のアート作品が飾っています。

コンセプトルーム / ヤノベケンジ

客室は、名和晃平氏や蜷川実花氏など現代アーティストのクリエイションを楽めしめるコンセプトルームと、シンプルにステイできるスタンダードルームの2種類。手頃な価格で、コンテンポラリーなアートに囲まれての滞在を楽しめます。場所は、京都の地下鉄烏丸線九条駅から徒歩8分。

・HOTEL ANTEROOM KYOTO:https://www.uds-hotels.com/anteroom/kyoto/#top

Text / W LIFE編集部

 

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