青森に感動の旅③草間彌生、奈良美智など、ワクワクが止まらないインスタ映え美術館

星野リゾート 青森屋」(三沢市)と「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」(十和田市)を訪れるなら、途中にある「十和田市現代美術館」も必見と楽しみに向かいました。十和田市現代美術館は、館内だけでなく美術館周辺にも多くの現代アートが配置されています。美術館へ向かって歩いているときから、屋外展示のアートに目を奪われてテンションが上がります。

《愛はとこしえ十和田でうたう》(草間彌生)

普通の広場に草間彌生の水玉模様の作品群

美術館の前にあるアート広場には、草間彌生の作品《愛はとこしえ十和田でうたう》。鮮やかな水玉を散りばめて、《十和田のハナコちゃん》と犬、きのこ、かぼちゃの8つのオブジェが勢揃いしています。現代を生きる少女たちの明るい青春を願うメッセージが込められているそうで、力強く明るいエネルギーにあふれています。こんなに身近に草間彌生を満喫できるなんてすばらしい!

かぼちゃの中に入ってみると…

十和田市現代美術館は、十和田市を「アートの街」として再編成するプロジェクト(アーツ・トワダ)の拠点施設として2008年4月26日に開館し、街など周辺も含めてひとつの美術館に見立て、世界で活躍するアーティストによる多くの作品が展開されています。

《スタンディング・ウーマン》(ロン・ミュエク)と私

美術館内は、敷地内に分散する大小さまざまな建物がガラスの通路でつながっているという展示室とレイアウトが特徴的です。最初の展示室には、『スタンディング・ウーマン』(ロン・ミュエク)、高さ約4mもある大きな女性像に圧倒されます。ド迫力! どこか憂いを含んだ女性(おばさん!?)の表情はリアルで、観上げる角度によって、悲しそうだったり、少し怒っているようだったり、想像をわきたてます。自分と一緒に撮ると、とても楽しい作品です。

塩田千春が「十和田湖」に着想を得た《水の記憶》

十和田湖は、約20万年前に始まった火山活動によってでき、日本の湖沼としては、最大水深は326.8mで第3位、北東に約14kmにわたり奥入瀬渓流が延びています。今回、塩田千春は、十和田市に作品を設置するにあたり、十和田湖に着想を得たそうで、実際に十和田湖にあった木製の船と、生命を表す色であり人と人との縁をつなぐ糸である赤い糸が印象的な作品です。赤い糸で覆われた壁は、写真を撮るのにも最適、異世界観が美しいです。

《水の記憶』(塩田千春)。美術館を中核とするアートプロジェクトArts Towadaが10周年を迎えたことを機に設置された作品

世界的なアート作品を観て&撮影して!

基本的に作品は写真撮影OK、かつフォトジェニック、不思議な写真がいっぱい撮れます。

屋内展示、屋外展示ともユニークで、その多くがとても近い距離感にあり、とても魅力的です。大人も子どもまで誰もが楽しめる美術館です。初めて来たアラフィフ(私!?)も無邪気に作品に触れたり写真を撮りまくったりとはしゃいでしまいました。

《PixCell-Deer#52》(名和晃平)。2022年11月20日(日)まで、企画展「名和晃平 生成する表皮」を開催中です

十和田市現代美術館だけでなく、青森県立美術館、弘前れんが倉庫美術館など、青森には魅力的な現代アートを展示している美術館があります。ぜひまた青森にアートの旅をしに来たいと思います。

今回の旅で訪れた十和田湖。静かで強く、美しく、少しもの悲しい風景と『水の記憶』が重なります

十和田市現代美術館 https://towadaartcenter.com/

Text / 糸藤友子


リクルート→ベネッセ→ミズノを経て、現在は脳科学ベンチャーで、脳の可能性を最大化するためのサービス開発(【Active Brain CLUB】https://www.active-brain-club.com/)などを担当。認知症の知識や予防の技術を学び「認知症予防専門士」と、発酵の原理・歴史・効果などを学び「発酵マイスター」の資格を取得。脳腸相関に基づき、脳活と腸活による健康寿命の延伸をミッションとして活動中。

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