3年ぶりの山鉾巡行で浄化パワー高まる京都へ 2つの宿を巡り歴史文化を知る旅で運気アップ!その②

『ビューティ de 開運』のSUISUIこと早乙女翠です。九星気学で2022年は五黄土星中宮年。開運旅としては、これまでの自分をリセットする「浄化」の旅がお勧めです。特に今夏は、その土地の歴史や文化を知ることも運気アップにつながります。

そこで祇園祭開催中(7月31日まで)の京都へ。17日には3年ぶりに前祭の山鉾巡行が行われ浄化パワー高まる京都開運旅その2は、星野リゾートが手掛けるラグジュアリーなお宿「星のや京都」で過ごした優雅な2日間を紹介します。

ラグジュアリーリゾート「星のや」は国内6施設、海外に2施設を展開。各施設ごとに独創的なテーマを持ち、圧倒的な非日常を提供。「星のや京都」は「平安貴族が興じた嵐山にたたずむ水辺の私邸」をテーマに、千年の都が育んだ文化に浸れる様々な催しでもてなしてくれます。

その一つが「京のお囃子舟」。街中に響くコンチキチンの祇園囃子を、星のや京都の目の前を流れる大堰川で鑑賞できる優雅な催しです。

屋形舟で登場したのは、24日の後祭・山鉾巡行で196年ぶりに復活する「鷹山」の囃子方の皆さん。嵐峡に響き渡り、より趣きのある音色が楽しめました。

鑑賞後は、鷹山保存会の山田純司理事長と小町崇幸理事の指導で、独特の音色を響かせる鉦を打つ貴重な体験も。簡単そうに見えましたが難易度は高し。お囃子の奥の深さを知ると共に、すっきりした気分にもなり、邪気払い効果も感じました。

「鷹山」復興までの経緯を山田理事長に聞くと、江戸時代の暴風雨や大火で消失し、以来資金や人手の不足に悩まされていたそうですが、今年不思議なめぐり合わせで問題が解決。「復興は神様の計らいとしか思えません」と笑顔。神様が御旅所から八坂神社にお還りになる後祭(還幸祭)山鉾巡行で披露される「鷹山」の雄姿が楽しみです。

そうした優雅な催しが楽しめる「星のや京都」は、平安貴族が別邸を構えた奥嵐山にあります。渡月橋から星のや専用舟に乗り大堰川を遡ること15分。ゆったりとした時間が非日常の世界に誘います。峡谷に沿うように建つ宿が見える頃、風の心地よさを実感。渡月橋あたりに比べ体感温度はマイナス2度とのこと。古来よりセレブの避暑地だったことに納得です。

フロント横のライブラリーラウンジは、ドリンクやお菓子も置かれ、24時間オープン。和モダンな雰囲気が落ち着きます。

その奥は、大堰川にせり出すように作られたウッドデッキスペース「空中茶室」。渓谷からの涼風を感じながら、古来より今に受け継がれた風光明媚な風景が楽しめます。

対岸の小倉山を眺めていると「鹿の親子がいますよ」と眞﨑宏明総支配人が教えてくれました。百人一首で知られる小倉山で戯れる鹿の親子という何とも感動的な光景です。自然と一体となることで体内時計も整ってくるそう。悠久の時を超えて変わらぬ景色を眺めながら、いつもとは異なるゆったりとした時の流れを感じました。

客室は全室(25室)リバービュー。今回泊まった部屋は、和室と寝室が別になったタイプ。どちらも窓が切り取る景色が絵画のように美しく癒やされます。そして、コンセプトの「水辺の私邸で時を忘れる」にふさわしく、テレビも時計もない真のリゾート空間です。

聞けば、ここ奥嵐山は江戸時代に角倉了以の別邸があった場所。OMO5京都三条で体験した「京町らんまん川さんぽ」で知り、パワフルな仕事ぶりと慈悲深い人柄に惹かれファンになった了以さんは高瀬川開削前に、大堰川の開削事業も手掛けていたのでした。

和室で、星のや京都オリジナルの「畳ソファ」に座ると、正座した時の目線の高さになり、かつての了以さんと同じ景色を見ていると思うと嬉しくなりました、了以さんが精力的に仕事ができたのも、この地で英気を養ったからに違いありません。

また、バスタイムはヒバの木で作られた贅沢な浴槽でリラックス。温泉ではないですが、星のやオリジナルの薬湯などで楽しめます。夏はレモンを浮かべた檸檬湯も。爽やかな香りでリフレッシュできました。

寝室に入ると、自然に睡眠モードに切り替わり眠りの世界へ。体内時計が整ってきたようです。

旅の大きな楽しみの夕食は、星のや京都ダイニングで嵐峡の滋味あふれる会席料理を頂きました。利尻昆布を水出ししたという椀物の出汁は一切の雑味がないクリアな美味。醤油ではなく塩麹レモンソースで提供されたお刺身は新感覚のおいしさ。ちなみに今年は発酵食品は開運フード。塩麹のソースは運気アップ効果もあります。鮎の塩焼きは骨抜きせず頭から丸ごと頂き、箸休めにはさっぱりとしたトマト素麺。長年京都の料亭で腕を磨いた髙橋利治総料理長が伝統の日本料理に遊び心を加えた上品な味わいが魅力です。

朝食は、髙橋総料理長特製の香り高い出汁とともに夏野菜たっぷりの「朝鍋朝食」をお部屋で頂きました。

風水では、旬の食材には強力な運気があり、食べるとチャンスに強くなれるといわれています。夕食朝食共においしく頂きながらパワーチャージできました。

朝食後は、雅な屋形舟「翡翠」で優雅に涼を楽しむ舟遊びを体験。この日は朝もやがかかった風情ある景色が堪能できました。

屋形舟「翡翠」は、舟枠に北山杉やヒノキ材を使用し、木材の先端を覆う木口かくしには銅の錺金具を用い、舟内には町家の犬矢来をイメージした竹の背もたれ。草木花で染め上げた上品な色合いのクッションが並び、側面の御簾をおろせばプライベート空間にも。京都の職人技の粋をあつめた演出がされています。

そうした雅な空間で、奥嵐山の渓谷美を愛でながら、抹茶をたて和菓子を頂き・・・「いとおかし」な世界観を満喫しました。

浮世を忘れオフモードで身も心も満たされた2日間。ゆったりと流れる時間の中で、平安貴族に倣い和歌でも詠んでみたくなりました。季節を変えて再訪したいお宿です。

■星のや京都

https://hoshinoya.com/kyoto

住所:〒616-0007 京都府京都市西京区嵐山元録山町 11-2

問い合わせ:0570-073-066(星のや総合予約)

Text /早乙女 翠 

「元気になれる占い」をモットーに、新聞、Webなどで占いメッセージを発信する開運アドバイザー。日本旅行作家協会会員として旅による開運も推奨。国内外のパワースポットを巡り、新聞、Webのコラム、講演会などで紹介している。温泉ソムリエ、観光おもてなしアドバイザー。愛称はSUISUI。

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