150もの島が集まる五島列島の美味を東京で楽しめるマルシェ

今シーズンのNHK連続テレビ小説(通称「朝ドラ」)「舞いあがれ!」の舞台の一つである長崎県の五島列島。美しい海や温く穏やかな人間関係など、「五島列島に行ってみたいな」と思った方も多いのでは。五島列島は私も大好きな場所。何度も旅行に行っていますし、以前W LIFEでも旅の様子をレポートしました。
おいしいお魚や五島牛、潜伏キリシタンの歴史が評価され世界遺産に登録されている教会など、旅の楽しみがいっぱいの場所です。そんな五島列島を感じられるショップが、今春5月10日=「五島の日」に港区芝にオープンしたのでご紹介します。【五島列島マルシェ】です。

オーナーの中村茂幸さんは、五島列島福江島のご出身。エネルギー、貴金属関係の会社に長らく勤務された後、「残りの人生は、故郷の五島列島のために」との思いから、五島列島にフォーカスしたアンテナショップをオープンされました。アンテナショップといえば、都道府県が経営しているところがほとんど。個人で始めたアンテナショップ、故郷への愛と情熱を感じますよね。

福江島・中通島・宇久島・小値賀島・久賀島…有人・無人の150ものの島から構成される五島列島の中でも美味しいものを選りすぐって販売しています。小さなお店なのに、品揃えが豊富です。

まずおすすめなのが五島列島マルシェオリジナルビール《バラモンビール》。五島では、“バラモン凧”という武者と鬼が描かれている伝統工芸品の凧があり、男の子が生まれると上げるという風習があるのですが、インパクトがあるその凧の紋様をラベルにデザインしたビールです。五島列島産のレモングラスが原材料に入っており、度数が6.5%と高めにもかかわらず、爽やかな飲み口。お肉にもお魚にも合いますから、五島の食材とご一緒にお試しください。

五島うどん》もぜひ食べていただきたい特産品です。奈良時代、遣唐使が唐から持ち帰ったうどんが日本で最初に伝わったのが五島。五島列島には椿が1000万本以上自生しており名産品なのですが、その椿の油を麺の生地に塗ってあり、ツルッとした食感がとてもおいしいです。

私はお味噌汁のお出汁は、上五島からの《有川漁協のアゴだし》で取っています。パックになっているので、さっと使えて便利で、おいしいです。

かんころもち》は、干し芋と餅米で作られているお餅の一種。薄く切って、網の上でさっと焦げ目をつけて食べるのがおすすめ。素朴な食べ物ですが、さつまいも風味と少量のお砂糖の甘さが後を引きます。かんころもちを製造しているメーカーは五島にいくつもありますが、店主の中村さんが食べ比べて、おすすめしたい商品を取り揃えているそうです。

冷蔵品では《鰹の生節》や練り物。冷凍品は解凍して暖かいご飯に載せたらすぐ食べられる《イサキの漬け》や、おかずがもう一品欲しいなという時にぴったりな《キビナゴの南蛮漬け》は、我が家の常備品になっています。
五島には焼酎メーカーが二社、ワイナリーが一社あり、各酒造メーカーのものを1種類以上揃えてあります。「五島ワイナリー」のワインは、椿の酵母を使い醸造し、個性的なワインを作っていますので、ぜひお試しください。

つい先日五島列島マルシェに立ち寄った際は、東京ご出身で奈留島という島に移住された女性が来店されており、奈留島産の物品を紹介するイベントを開かれていました。東京でされていたお仕事もリモートで継続しながら、奈留島の港の売店でお土産物の販売を始め、島の活性化につながるさまざまなことを立ち上げていらっしゃるとのこと。「次回の五島訪問の際は、奈留島にも遊びに行きますね!」とお約束しました。奈留島産の美味しそうなお惣菜や椿油も買いましたよ。

「五島に興味や関心を持ってもらえるきっかけになれば」と中村さん。五島列島の飲食店や宿泊施設などの情報も教えてくださいますので、旅行前の情報収集にはぜひ利用したいですね。都内で五島の魚を出してくれる料理屋さんも紹介してもらいましたので、五島の味が恋しくなったら、足を運びたいです。
店舗を訪問できない方は、オンラインショップ(下記HP )もあるので、ぜひ五島の豊かな自然が生む味を試してみてくださいね。

五島列島マルシェ

住所:東京都港区芝2-14-1 ステイエム芝公園101
電話:03-6822-2972
営業時間: 水木金 11:00-19:00 、土日12:00-18:00  定休日:月・火(他に不定休あり)

五島列島マルシェオンライン

https://goto-islands-marche.com/

Text /トラベルアクティビスト真里

世界中、好奇心を刺激する国々を駆け巡るトラベルアクティビスト。外資系金融機関に勤務の後、1年の3分の1は旅をする生活へ。ジョージア、バルト3国はじめ訪れた国は50カ国以上。日本中も巡り、行った先で出会った人、風景、食etc. 旅の醍醐味をレポートします。

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