インドネシアにいらしたことはありますか?素敵なリゾートがたくさんある「バリ島」、UNESCO世界遺産に登録されている8世紀の仏教寺院「ボロブドゥール遺跡群」がある「ジャワ島」、“コモドドラゴン”が住む「コモド島」など、魅力的な旅先がたくさんありますね。赤道付近の東西5100kmにも渡る範囲に、1万7000以上の島があるとか。人口も2億7千万人と日本の倍以上。そして若年人口が多い国でもあり、これからの発展がますます期待される国です。
今年、2023年は日本とインドネシアの国交樹立65周年。それを記念して、4月1日(土)〜4月30日(日)、帝国ホテル 東京の本館1階「パークサイドダイナー」で【インドネシアフェア】が開催されています。オープニングセレモニーに行ってきましたので、ご紹介します。
はじめに、在日本国インドネシア大使館首席公使 ジョン・チャン・ブスタミ氏のスピーチが。「国交樹立65周年を記念して、貿易・観光・投資・文化芸術の交流等、ますます盛んにしていきたい。日本を代表する帝国ホテルでインドネシア料理を紹介できることは大変嬉しいです」とのお言葉が。
続いて、メニューの考案をされた大使館招聘シェフ アジズ・アムリ氏がメニューを紹介。アジズシェフはインドネシア国内のレストラン等でフードコンサルタントとして活躍するほか、大学講師も務められているそう。「マスター・シェフ・インドネシア ファイナリスト2020年」など受賞歴もある方です。「インドネシアは東から西まで広い国で、地域によっていろいろな料理があります。第一にインドネシア独特の料理をご紹介したかった。第二に東京で材料が手に入るということも重要です」。そういう前提を踏まえて出来上がったメニューはこちらの4品です。
《海老とチキンのナシゴレン NASI GORENG(3500円)》
インドネシア料理を代表する国民的料理。ジャスミンライスと鶏肉・野菜を炒め、インドネシアの調味料“ケチャップマニス”で味をつけた“炒めご飯”です。スパイシーではありますが、辛いということはなく、食べやすいお料理です。
《鶏モモ肉とトマトのトンセン ココナッツ風味のピリ辛スープカレー TONGSENG AYAM (3200円)》
大きめにカットした鶏モモ肉や野菜が入ったココナッツ風味のカレーです。ココナッツが入っているためか“ピリ辛”というほど辛さを感じず、マイルドな味わいです。ジャスミライスと共に。
《ライム香る真鯛と海老のスープ仕立て Lime Flavored Seafood Soup (3500円)》
海老や鯛が入ったスープ。こちらは酸味と共に少し辛味も感じました。レモングラス・バジル・ライムの風味が食欲をそそります。パプア州のお料理で、現地ではお魚のみを入れるそうですが、帝国ホテルでは貝も入れて、より豊かな味わいの一品になっています。
《ウィンコ・ババット ココナッツパンダンソース WINGKO BABAT with Coconut Pandan Sauce (2000円)》
ジャワ島の温かいデザート。シュレッドしたココナッツと餅米で作ったインドネシアのパンケーキです。甘い香りがする熱帯に生えるハーブ「バンダンリーフ」のソースがかかっています。モチモチとした食感とシュレッドココナッツの歯ごたえが混じって、癖になりそうです。
“その国の食べ物を知ることは、国際理解の一歩になる”という考えのもと、1965年よりさまざまな国の料理を紹介する「フードフェスティバル」を開催してきた帝国ホテル。これまでも多くの国のお料理を紹介してきましたが、今年は久しぶりに海外に足を運ぶ人の旅のきっかけになればと、国交樹立記念でますます絆が深まるインドネシアにフォーカスしたフェアを開催することになったそうです。
「アジズシェフからレシピをもらい、日本のお客様の口に合うように少しアレンジし、またそれをアジズシェフが手直しして・・・というプロセスが面白かったですね」と帝国ホテル 東京料理長 杉本 雄氏。シェフとシェフの“味のキャッチボール”で出来上がったインドネシア料理、ぜひ召し上がりにいらしてください。
帝国ホテル 東京 【パークサイドダイナー】インドネシアフェア
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/restaurant/parkside_diner/plan/indonesia_fair.html
帝国ホテル 東京
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/
※料金は消費税込、サービス料別
Text /トラベルアクティビスト真里
世界中、好奇心を刺激する国々を駆け巡るトラベルアクティビスト。外資系金融機関に勤務の後、1年の3分の1は旅をする生活へ。ジョージア、バルト3国はじめ訪れた国は50カ国以上。日本中も巡り、行った先で出会った人、風景、食etc. 旅の醍醐味をレポートします。