【旅de開運】三嶋大社での究極の神社体験でパワーチャージ!

ビューティ de 開運』の開運アドバイザーSUISUIこと早乙女翠です。先日、静岡県三島市で行われた「重要文化財三嶋大社で日本の美を堪能 五感で楽しむ究極の神社体験」と題したモニターツアーに参加しました。
トップ画像 写真提供:(一社)三島市観光協会

国内屈指のパワースポットである三嶋大社を神職さんの案内で見学し、拝殿で夜間正式参拝。さらに、舞殿で雅楽師・東儀秀樹さんの管絃演奏を鑑賞し、地元ブランド食材を使ったプレミアムディナーを満喫。たっぷりパワーチャージできた、雅な秋の夜の催しをレポートします。

富士山や箱根の湧水に恵まれた三島の街に鎮座する三嶋大社は、伊豆国で最も格式が高い一ノ宮。御祭神は山林農産の守護神である「大山祇命(おおやまつみのみこと」と、恵比須様として親しまれている「積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)」の二柱で、総じて「三嶋大明神」と称されています。御利益は、商売繁盛、家内安全、交通安全、厄除けなど。

伊豆に流されていた源頼朝が源氏の再興を祈願して旗揚げし、天下統一に成功したことから勝負運の御利益もあるといわれています。

夕刻、三嶋大社大鳥居に集合し「正式参拝ツアー」がスタート。神社参拝の作法を含め、歴史や史跡の解説、普段は入れない神域での貴重体験など、神職さんの案内で境内を巡るツアーです。印象的だったスポットを紹介しましょう。

大鳥居をくぐると右側に見える「たたり石」。うっかり触ると祟りが…というような怖いものではありません。「たたり」とは、糸のもつれを防ぐ道具で、「整理」を意味します。かつて、この石は大社前旧東海道の中央にあり、行き交う人の流れを整理する役目を果たしていたのです。後に人々の往来が多くなったことで取り除こうとする度に災いがあったことから「祟り(たたり)」に置き換えられるようになったとか。大正3年の道路工事で現在の地に据えられ、今では交通安全の霊石としての信仰を集めています。

腰掛石

境内にはもう1カ所、有名な石があります。仲良く並んだ大小の石は「腰掛石」。源頼朝が平家追討の心願を込めて百日間の日参をしたときに休息した石と伝えられています。左側は頼朝、右側は妻の北条政子が腰掛けたそう。自由に座ってよいので写真撮影スポットとしても人気です。頼朝の勝負運に加えて縁結びや夫婦円満の御利益にもあやかれそうです。

三嶋大社社殿

荘厳さを感じる社殿は国の重要文化財。奥から御祭神が祀られている本殿、お供え物をする幣殿、手前が参拝者が拝むための拝殿です。高さ23㍍の本殿は、出雲大社と共に国内最大級の大きさを誇ります。

社殿の内外には見事な彫刻が施されています。中でも拝殿正面上の蟇股(かえるまた)にご注目!

三嶋大社拝殿彫刻

中央には天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸から出てくる様子を描いた天岩戸開きの図。「平和」を象徴しています。右は、奈良時代の学者で遣唐使として唐に渡った吉備真備(きびのまきび)と囲碁好きの玄宗皇帝との対局シーン。そばには絶世の美女・楊貴妃の姿も。真備が対局に勝利したことで日本に暦を持ち帰ることができたとか。「知恵」を表す彫刻です。左は、源頼政がヌエ(頭が猿、手足は虎、体は狸、尾は蛇という伝説上の妖怪)を退治する様子が描かれ「勇気」を意味します。神職さんの奥深い説明を聞くと、有難さが増してきます。

拝殿での正式参拝でお祓いをして頂いた後は、普段は入ることができない神域で、神社の「常若(とこわか)」の考え方など貴重なお話を聞くことができました。

あたりが暗くなった頃いよいよ舞殿で、雅楽師・東儀秀樹さんの演奏が始まります。

東儀秀樹さんによる演奏  写真提供:(一社)三島市観光協会

篝火に照らされた舞殿に装束を身にまとった東儀さんが登場すると、まるで平安時代にタイムスリップしたよう。オリジナル曲の「越天楽幻想曲」や「大河悠久」をはじめ、唱歌「浜辺の歌」「ふるさと」、一青窈さんのヒット曲「ハナミズキ」などを篳篥(ひちりき)と笙(しょう)の演奏で披露。静かな境内に古来より受け継がれた和の音色が響きます。厳かな中にも華やかさや優雅さを感じた、時空を超えた世界でした。

隆泉苑

感動的な雅楽鑑賞の後は、神社の祭祀の最後に神事に参加の一同で供物を頂く「直会(なおらい)」に見立てた食事会です。会場は、三島市の中心部にある「佐野美術館」併設の「隆泉苑」。昭和初期、佐野美術館創始者の佐野隆一氏が両親に贈った邸宅で広々とした池泉回遊式庭園と落ち着きと品のある日本家屋で、国の有形文化財になっています。

座敷からライトアップされた庭を眺めながらの優雅なディナータイムに振る舞われたのは、富士山三島東急ホテルの料理長、板長による地元ブランド食材を活用したプレミアムディナー。

箱根連山の西麓、標高50㍍以上の温暖湿潤な高原で育った「箱根西麓三島野菜」や富士山の雪解け湧水を飲ませて育った「箱根西麓牛」、静岡県の特産品「桜海老」や「金目鯛」を使った豪華な和風会席は目にも舌にも美味で大満足。「五感で楽しむ究極の神社体験」を堪能しました。

今回の催しは、観光庁の観光再始動事業として行われたもので、今後の開催は未定ですが(ぜひ、季節ごとに開催してほしいものです)、神職さんによる三嶋大社の「正式参拝ツアー」は実施中。貴重な神社体験、おすすめします。

詳しくは三島市観光協会HP参照 https://www.mishima-kankou.com/experience/

申込・問い合わせは電話:055-971-5000 メール:info@mishima-kankou.com

Text /早乙女 翠 

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「元気になれる占い」をモットーに、新聞、Webなどで占いメッセージを発信する開運アドバイザー。日本旅行作家協会会員として旅による開運も推奨。国内外のパワースポットを巡り、新聞、Webのコラム、講演会などで紹介している。温泉ソムリエ、観光おもてなしアドバイザー。愛称はSUISUI。

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