外気ー10℃の停電で思ったこと ポートランドにて

令和6年、新年にもかかわらず能登半島地震により被害に遭われた皆さまへ、心からのお見舞いを申し上げます。
実は、私はアメリカにいて一日日本から遅れていることもあり、年越しの慌ただしさのなか、ニュースを知ったのが2日になってからでした。あわせて日航機と海保機の接触事故の報道もあり、衝撃を受けた三が日となったのでした。

アメリカは年明けのスタートが早く、今年は元旦が月曜ですので、2日からもう仕事という人も多いのです。そんなこんなであっという間に1週間が経った先週のこと。「今週末はsnow storm になるらしい」という予報が出始め、土曜に予定されていたフォーマルな新年パーティは延期。。。「そんなにたいへんなのかな」ぐらいに受け留めていたのですが、金曜の夜半に大荒れになったらしく、土曜は道路も真っ白そして朝9:00にはもう停電。写真でも右側に少し折れて倒れた木が写っていると思いますが、中には屋根をつぶされたというお家も。
電力会社に自動音声サービスでは「現時点では復旧目処ただず」。アメリカ各地もsnow storm に見舞われたところが多いようでした。

ポートランドは、雪というより氷の雨が降ってくる天候で、その日の外気は−10℃です。

私の住むポートランドは、住宅地の周りにも広大な自然公園が広がり、「ビルの立ち並ぶダウンタウンから車で10分も行けば、もう森の中」といった環境です。なので、暴雨風による倒木で停電というのは起こりがち。東京では、ほとんど停電という経験がないので驚かされたものです。そんな土地なので、家にはいつも
・ろうそくやオイルランプ
・懐中電灯
・冬季にはオイルやガスストーブ
・ジェネレータ
といった類が用意されています。また個人的にもガス卓上コンロ、ホッカイロやポットなどもいつも使えるようにはしています。

また、車で少し木の少ないエリアに行けば、まったく停電の被害なしということも多いので、ちょっと逃れていればいいという感じだったのですが、今回、なんと車を修理中。もう1台はスノータイヤではなくて雪上が走れないというようなことが重なり、家の中でひたする耐えることになりました。ガスは使えたのですが、火の真ん前しか効果なく、寒さが心底こたえました。また、WiFiが使えず充電ができないのも致命的。

それで避難した親戚宅では、電気は戻っていたのですが、なんと水道管が破裂で今度は水が使えず、トイレも流れないという事態。ちょっと今までにないたいへんな3日間で、4日目の夜、ようやく復旧目処アナウンスが出ました。
厳しい季節のなか、被災地の不便さはこれを何倍も上回ると思うと、本当に大変だとしみじみ思い至りました。

そんなこんなで新年早々、あまり更新ができてないW LIFEですが、年も変わって今年こそコロナ明けの活動を!と思われている方も多いと思います。追い追い通常モードに戻していきたいと思いますので、2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

W LIFE編集長 小野アムスデン道子

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