日本から約5時間、ひとっ飛びでセブへ。海とインフィニティプールで楽園ステイ

フィリピンのセブは、直行便で約5時間、時差は1時間で常夏でのバカンスが送れます。今回利用したセブ・パシフィック航空は、成田発着の場合だと行きは朝、戻りは深夜。2泊すればまるまる3日間現地でゆっくり楽しめます。Tシャツにサマードレスと水着、ビーチサンダルと軽装で過ごせるので、私は機内持ち込み可の7kgでOKでした。機内食は、事前オーダー(有料)ですが、小腹がすいたら軽食は機内でも買えます。お水やお茶は持ち込みも可。

今回はLCCで飛んで、宿泊はラグジュアリーというメリハリ旅。空港から送迎車で30分、橋を渡った先のマクタン島最北端にある「デュシタニ マクタンセブ リゾート Dusit Thani Mactan Cebu Resort」。全長100mのインフィニティプールはまるで海とひとつながりのよう。セブ島で西に向いて立つリゾートはここだけで、夕陽の美しさは随一です。


心地よい風が吹き抜けるロビーで、到着した時にたまたまホテルスタッフによる歓迎の舞が行われてました。どこでも音楽とダンスのあるフィリピン。全員が急に踊り出すモブが朝食であったり、プールバーで伝統のダンスがあったり。飛び切りの笑顔で、ゲストを明るい気分で包んでくれます。


「デュシタニ」は、タイの名門ホテルブランドなので、メインダイニングは、モダンなタイ料理レストラン。スパもエッセンシャルオイルを使ったマッサージのほかにタイ古式マッサージもあります。丁寧な施術で旅の疲れを癒してくれます。

オーシャンビューでテラス付きの部屋のほか、静かなガーデンビューにクラブアクセスがついた部屋もあります。泊まった部屋はオーシャンビュー、ゆったりとしたバスタブで湯につかることもできました。

広々したプールはほんとうに気持ちよく、プールサイドに並ぶパラソルがつくる日陰でのんびり過ごすのも南国リゾートの醍醐味。汗ばむ陽気には、フィリピンの口当たりのいいビール「サンミゲル」が合いますが、爽やかな柑橘類のカラマンシーを使ったプールバーのカクテルやノンアルのスムージーもおすすめ。フィッシュ&チップスやフライドチキン、タコスをつまみながらカジュアルに楽しめます。

常夏の南の島を味わっているうちにいつの間にか日暮れに。海に落ちていく夕陽の美しさには見とれるばかり。プールバーからは音楽にのせて素敵な歌声が。聞き惚れてしまうスタッフのオンステージは、さすがフィリピン!カラオケナイトやみんなで山盛りの食べ物を手づかみで食べるブードルファイトなど毎晩、趣向を凝らした催しがあって飽きません。
ブードルファイトは、最初びっくりしますが、ご馳走をワイルドにつかんで食べるのがくせになりそう。

フィリピンには、日本の約8割の面積に7000を超える島があります。セブもピサヤ諸島で島がいっぱい。2日目は、カタマラン(双胴船)に乗ってアイランドホッピングへ。2つの島を回りながら、途中でシュノーケリングをしたり、上陸した島で新鮮な魚介をバーベキューにして食べたり。

アイランドホッピングやダイビングなど、マリンスポーツのツアーはセブの魅力のひとつ。ダジャレが飛ぶ達者な日本語のガイドさんもいて、まる一日楽しめました。

驚いたのが、2つ目の「カオハガン島」のオーナーが日本人だったこと。30年ほど前に美しい海に囲まれたこの島に訪れて、自然のままに生きる島民の暮らしにも心うたれて、なんと1000万円で島を購入されたそう。

島の回りは驚くほど澄んだ海。漁業や貝の加工品などで暮らし、雨水を生活用水に利用し、自家発電で暮らす島の人たち。鶏やヤギが歩いていたり、のんびりとあちこちで犬が寝ていたり、確かにこの島は素朴な幸せに満ちていました。高度成長期で朝から夜まで働かれていたであろうオーナーが、全く世界の違うこの島に魅了されたのもうなづける感じがします。

3日目は、帰国日ですがセブ・パシフィック航空は深夜2時台。夜までたっぷりと過ごせます。飛行機ではもう寝るだけ!朝8:30には成田に到着です。

たった5時間のフライトで非日常なラグジュアリーリゾートと自然にたっぷりとひたれる3日間。セブは生き返る休暇が過ごせる旅先だと思います。

取材協力 / 

セブ・パシフィック航空 https://www.cebupacificair.com/ja-JP/

デュシタニ マクタンセブ リゾート https://www.dusit.com/dusitthani-mactancebu/ja/

フィリピン政府観光省 https://philippinetravel.jp/

Text / 小野アムスデン道子

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世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。

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