暑さ増すこの頃、東京から車で京から車で2時間あまりにある星野リゾートのホテル「リゾナーレ八ヶ岳」。高原のリゾートホテルにYoutube「腹ぺこジャーニー」のこやんさんとライターの栗尾モカさんが訪れ、それぞれちょっと贅沢な女子旅Vlogと親子旅の詳細レポートをお届けします。
まず、こやんさんのVlog はこちらから。
さて、親子で標高1,000mの高原に広がる白壁の街、ワインと地産野菜を楽しむことができるリゾートを訪れた栗尾さんのレポートです。
早めに到着。チェックイン前に訪れた「八ヶ岳ワインハウス」「BOOKS&CAFE」では、大人はワインと本、子どもは絵本とジュースで静かな午後を楽しめます。ここでは24種類のワインを有料試飲可能。地元ワイナリー「ドメーヌ ミエ・イケノ」との提携により、自然農法で育てたぶどうから丁寧に造られたワインも提供されています。

お部屋はワインをテーマにしたテラス付きルーム。朝と夕方には、テラスにヨガマットを敷いてストレッチ。滞在そのものが一つの物語のように感じられます。


ワインを片手に、お部屋の壁に描かれたボルドーカラーの八ヶ岳を眺めるひととき
午後からワイナリーでのティスティングを楽しみに「Komaki Vineyard(小牧ヴィンヤード)」さんへ。

ひぐらしの鳴く声が響く、広大なワイン畑。ここで深呼吸をした瞬間から天国に来た気分になりました。元ホテルマンの小牧さんのワインや地元のお話は、いつまでも聞いていたいほどに興味深く、あっという間に時間が過ぎてしまいました。テイスティングルームのモダンな空間もとても居心地が良くて最高です!
ディナーは「OTTO SETTE」にて。大人は勝沼酒造のワイン(アルガブランカ クラレーザ/アルガーノ モンテ)とともに10品のコースを堪能。リニューアルしたこちらの新コンセプトは「Vino e Verdura」。イタリア語で「ワインと野菜」を意味し、その名の通り野菜とワインのマリアージュを堪能することができます。
子ども向けには、地元野菜やパスタを使った華やかなキッズコースも。


「野菜のアソルティメント」の中でも「猪肉のウチェレット」の美味しさに、目を丸くした娘。驚きと共にジビエデビューを果たしました。

八ヶ岳の新鮮な野菜はもちろん、コースの中では季節の旬のフルーツが使われ、今夏は桃が主役のお料理が秀逸でした。「桃のズッペッタ」「トマトと桃の冷製カッペリーニ」「桃と赤紫蘇のセミブレッド」と、まさに桃づくし。
桃のディナーコースは9月3日まで。大人18,000円、ワインペアリング 9,500円(税サ込)

夜には部屋に客室でもワインを楽しめる「VINO BOX」を。寝静まった娘の隣で静かにグラスを傾けながら、大人だけの時間を楽しみました。「VINO BOX」は、2,800円「八ヶ岳ワインハウス」で購入できます。
白ワインは甲州ぶどうを用いて、澱と共に熟成させた「アルガブランカ クラレーゼ 2024」。赤ワインはマスカット・ベーリーAをフレンチオーク樽で1年寝かせた「アルガーノモンテ2021」どちらもフレッシュな風味ながら香り豊かで余韻の長いワインでした。
翌日、ビュッフェ&グリルレストラン「YYgrill」での朝食からスタート。地元野菜のグリルや焼き立てパンに、娘は大喜び。充実した朝食は、一日のエネルギーをやさしくチャージしてくれます。


その後は屋内波のプール「イルマーレ」へ。深さ40cmのキッズプールもあり、親子で安心して水遊びができます。こちらは、ビジターでも使用ができるとのこと。
プール入場券付宿泊プラン以外の宿泊ゲスト:大人 1,600円、4歳~11歳 800円、3歳以下 無料
外来料金:日帰り 大人 2,000 円~、3 歳~12 歳 1,000 円~、2 歳以下無料

続いて訪れたのは、アウトドア複合施設「FOLKWOOD VALLAGE八ヶ岳」。ここでは、森のサウナを体験しました。娘と肩を並べて深呼吸。木の香りと静けさに包まれながら、自然と心が整っていく感覚を分かち合えました。

「サウナってこんなに気持ちいいものだったのね。また来たいなぁ」と娘。汗をかいて八ヶ岳の天然水をたっぷり飲んで緑に包まれる。最高のヒーリング体験です。ここでも天国を見つけてしまいました。
プライベートサウナ:¥20,000 /1組、パブリックサウナ:¥2,500/1名(ポンチョまたは大人用水着タオルセットのレンタル含む) 詳細は「FOLKWOOD VALLAGE八ヶ岳」HP参照:https://folkwood-camp.com/stay-1

また、アクティビティセンターでは、娘と一緒にトンボ玉づくりに挑戦。世界で一つだけのガラス細工を作りながら、親子で没頭できる体験に。シンガポールのプラナカンタイルをイメージして、エメラルドグリーンのガラスと薔薇のバーツを組み合わせ、透明ガラスでコーティングしてみました。トンボ玉作り ¥1,900~(バーナーを使いガラスを溶かして制作)
チェックアウト後は、ピーマン通りで開催中の「八ヶ岳マルシェ2025」へ。

今年で16回目を迎えた『八ヶ岳マルシェ』は、標高1,000mを超えるリゾナーレ八ヶ岳で開催される夏の風物詩です。
このマルシェでは、地元農家とホテルが連携し、“規格外野菜”を積極的に活用。味は確かながら、見た目の個体差や流通規格に合わないという理由で出荷されない野菜たちを、かき氷やスムージーにアレンジして提供しています。また、廃棄されるはずだった野菜を“買って・焼いて・食べる”バーベキュープログラムも展開されています。味わうことそのものが地元と未来を支えるアクションにつながる体験です。
これらはすべて“地元食材のアップサイクル”というサステナブルな視点から生まれた企画です。「トマトのかき氷」は、酸味と甘味のバランスが絶妙にとろけるトマトソースがとびきりの美味しさで、トマトが苦手な娘もペロリ!母の私も驚きました。
八ヶ岳マルシェ2025は、8月24日(日)までの開催です。
八ヶ岳の澄んだ空気と自然のなかで、娘と過ごしたリゾナーレの休日は、ただの旅行ではなく、心と体のリセットでした。規格外野菜のサステナブルな取り組みに触れ、食べることの背景を知ったことで、娘の「いただきます」にも少し深みが生まれた気がします。遊び疲れて森のサウナで汗を流し、夜は地元食材の味にほっとひと息。忙しさのなかで忘れがちな「今、この瞬間」を親子で丁寧に味わえた時間でした。こんな休日が、子どもの記憶のなかに、小さな宝物として残ってくれたらうれしいです。
リゾナーレ八ヶ岳
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/risonareyatsugatake/
Vlog /古山友子(こやん)

フードトラベラー&YouTuber 食べるついでに観光する自称フードトラベラー。学生の頃から旅好きで、海外のデスティネーションのPR会社を経て、現在は食のPR会社に勤務。食を通して観光やその土地の文化を知るのがマイブーム。街歩き、雑貨屋巡り、食べ歩き、旅のYouTube「腹ぺこジャーニー」を撮ってます。
腹ぺこジャーニー https://www.youtube.com/channel/UC4BzazavFxr6WIBxv7mgeKQ
Text /栗尾モカ

ライター・漫画家元国際線CA 日本ソムリエ協会ワインエキスパート3年間のジャカルタ・7年間のシンガポール滞在中にジャムウとスパイスを学ぶ。現在は東京で都会の農活と女性の再生をテーマに執筆中。