『ビューティ de 開運』のSUISUIこと早乙女翠です。九星気学で2022年は五黄土星が中宮に位置しています。運気は9年で一回りすると考えられ、その最初の年にあたります。これからの9年間で、どんな自分になりたいかを考え行動し始めることが大切です。開運旅としては、これまでの自分をリセットする「浄化」の旅がお勧め。特に今夏は、その土地の歴史や文化を知ることも運気アップにつながります。
そこで、祇園祭開催中(2022年は7月31日まで)の京都を訪れました。疫病退散祈願の祭りとして千年以上の歴史が現代に受け継がれている祇園祭。コロナの影響で中止を余儀なくされていたメインイベント「山鉾巡行」も3年ぶりに再開。浄化パワー高まる千年の都・京都を、タイプの異なる2つのお宿で満喫した旅を紹介します。
まずは、京都市の中でも町衆文化が栄えてきた三条エリアに位置する「OMO5京都三条 by 星野リゾート」から。
ホテルを拠点に街全体を楽しむための都市ホテルブランド「OMO(おも)」では、夏の旅の夜を楽しむビアイベントを行っています。「OMO5京都三条」では、「京町つけものビアベース」が開催中(8月末まで)で、フロントとカフェを備えた「OMOベース」の一角「高瀬舟テーブル」は京都の夏に欠かせない提灯で彩られ、テンションが上がります。
客室はツイン、ダブルなど7タイプあります。女子旅やファミリー旅にお勧めはスーペリアルーム。ソファースペースでまったりしたり、ゆったり幅広のベッドに寝そべったりしながら、おしゃべりが弾みそう。九星占いでは、9年後になりたい姿をお互いに宣言し合うのも開運行動の一つです。
ひと休みして、アクティビティの一つ「京町らんまん川さんぽ」(無料・定員10人・前日22時までに要予約)に参加しました。京都の街中を流れる高瀬川をご近所ガイド OMOレンジャーと巡ります。京都は何度も訪れていて、高瀬川沿いも歩いたことはありましたが、街を発展させた重要な役割を担っていたことを今回初めて知りました。歴史を知ると景色もより深みが増して見えてきます。
また、高瀬川開削事業に私財を投じて取り組んだ角倉了以(1554~1614)の話も興味深いものがありました。中でも、了以の慈悲深さを物語る瑞泉寺建立のエピソードは感動的。是非現地で聞いてほしいですね。
「京町らんまん川さんぽ」の最終地点には、角倉了以のレリーフ象を掲げた石碑がありました。OMOレンジャーから「京の三長者」の一つに挙げられる裕福な家に生まれたと聞いていたので、勝手に細面のセレブのイメージを想像していたのですが、像に描かれた了以は、開拓事業の象徴のつるはしを手にしたワイルドなスキンヘッド。ギャップ萌え!で、すっかりファンになりました(笑)
夕刻は、冷えたビールと京漬物で暑気払いする夏季限定イベント「京町つけものビアベース」へ。ホテルご近所の加藤順漬物店の漬物をおともに京都の酒蔵「黄桜」「キンシ正宗」が手掛けるクラフトビールを味わいます。OMOレンジャーからは、京都の漬物の歴史や種類などのレクチャーがあり、好みに合う漬物も紹介してくれるので、お土産購入にも役立ちます。
ちなみに風水では、ビールは人間関係で楽しみ事を与えてくれる開運ドリンク。そして今年は発酵食品を食すと運気アップにつながるので、ビールと漬物は幸運を招く組合せです。楽しく味わいながらパワーチャージしましょう。
余談になりますが担当してくれたOMOレンジャーのイダさんはインドネシア出身。流暢な日本語に、ネームプレートのカタカナ表記を見て、井田さん?それとも伊田さん?と勘違いしたほどでした(笑)
「京町つけものビアベース」は18~20時開催。1回800円(ビール1本、漬物盛り合わせ1セット、京町つけものセレクション参加費を含む)。定員は20人。宿泊者優先ですが日帰り利用も可能です。
頼りになるOMOレンジャー。夕食の相談もOK!ジャンルの異なるお店を何軒か教えてくれます。その中から、今回は暑い夏にさっぱり味わえ、栄養たっぷりでいてヘルシーな豆腐料理を選び「豆水楼木屋町本店」へ。彩り豊かな豆腐会席を、京の夏の風物詩「鴨川納涼床」で頂きました。
国産大豆と天然水で仕込んだ自家製豆腐は、滑らかで上品な美味。涼しい風に吹かれ、刻々と変わりゆく景色を眺めながら風情ある夕食タイムを満喫です。
ちなみに、風水では豆腐は豊かな縁を与えてくれる効果があり、恋愛運も上げる開運フードです。
翌朝は1階の「OMOカフェ」で朝食セットを頂きました。全5種類の「OMOrning(おもーにんぐ)リゾット」は、メインのリゾット1品に、サラダ、スープ、ヨーグルト、フリードリンク付きの朝食セット(1600円)。京都らしい生湯葉と漬物を使用したオリジナルリゾットをいただきました。旅先の夜はつい飲みすぎたり食べ過ぎたりしがちですが、そんな時も体にやさしくホッとする味わいが魅力です。
ディープな三条エリアを楽しみ尽くしたいなら仕上げに「京町らんまん老舗さんぽ」(無料・定員10人・前日22時までに要予約)に参加しましょう。10時45分から約1時間、OMOレンジャーが自ら足を運んで見つけた三条通のこだわりの老舗を巡ります。
「東海道中膝栗毛」の主役・弥次郎兵衛、喜多八(弥次喜多)像がある東海道五十三次の西の起点、三条大橋からスタートです。
雅なお香の香りに癒やされる匂い袋専門店の「石黒香舗」には、上品な和テイストのデザインの匂い袋が並んでいます。実は、ホテルでは客室に布香合(お香を収納する入れ物)を貸出中。置くだけで石黒香舗秘伝のいい香りに癒やされます。お香には邪気払い効果もあるので、お土産や自宅用に買って帰るのもいいですね。
様々なサイズ、デザインが揃う風呂敷専門店「むす美」では、美しい包み方だけでなく、バッグやリュックにして使ったり、ファッションやインテリアのコーディネートに取り入れたり、多彩な活用法を提案してくれます。一枚の布が変幻自在に姿を変えた店内ディスプレイを眺めているうち、風呂敷が「魔法の布」に見えてきます。日本の伝統文化の一つ風呂敷をオシャレに使いこなせるようになりたいものです。
このほか、職人が手作りした箒やタワシを扱う「内藤商店」、宗派を問わず仏像仏具の修復や製造を手掛ける「吉田源之丞老舗」、天保年間創業の老舗扇子店「大西京扇堂」にも立ち寄りました。初めてだと敷居を高く感じてしまいがちですが、OMOレンジャーと一緒ならお店の人とも気軽に話ができて楽しいですよ。
OMOレンジャーがいなければ、たどり着けないお店もありました。三条名店街のアーケードの建物の間の細い通路の奥に広がる風情ある庭と店舗。400年の歴史をもつ日本で唯一の縫い針屋「三篠本家みすや針」です。こぢんまりとした店内は京町屋にある奥の間の感覚。庭を眺めながらゆっくりと好みの針を選ぶという、たおやかなひと時が過ごせるお店です。
針とまち針、お土産用の和柄の糸巻きを“大人買い”していた横浜から来たマダムに話を聞くと「使えば違いがはっきりわかりますよ」と絶賛。趣味の刺繍で何年も前から愛用しているとのこと。優雅な情景を思い浮かべつつ、そんな違いのわかる女性になりたいもの―400年の歴史を誇る小さな針から大いなる刺激を受けたのでした。
■OMO5京都三条 by 星野リゾート
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo5kyotosanjo/
住所:京都市中京区河原町通三条上る恵比須町434-1
問い合わせ:0570-073-099(9:30 AM〜6:00 PM)
☆もう一泊できれば「OMO3京都東寺 by 星野リゾート」へ
自分自身を見つめ直しリセットする「浄化」が開運テーマの今回の京都旅。世界遺産東寺のすぐそばにある「OMO3京都東寺 by 星野リゾート」の早朝アクティビティ「国宝の朝参り~空海にあえる朝~」(5時45分~7時30分・無料・定員5人・前日22時までに要予約)もおすすめです
自分自身を見つめ直しリセットする「浄化」が開運テーマの今回の京都旅。世界遺産東寺のすぐそばにある「OMO3京都東寺 by 星野リゾート」の早朝アクティビティ「国宝の朝参り~空海にあえる朝~」(5時45分~7時30分・無料・定員5人・前日22時までに要予約)もおすすめです。
ホテルでお気に入りの数珠を選び出発。東寺で1200年続く、弘法大師空海へ食事をお供えする法要「生身供(しょうじんく)」に参加。見学するだけでなく、信者の皆さんと一緒に経典(数珠と共に貸出しあり)を見ながら読経する貴重な体験ができます。
法要の後には東寺ならではのパワースポット巡りも。夏は蓮の花の美しさにも癒やされます。
東寺の帰り道は、ふっくらなお餅にこし餡が詰まった銘菓「東寺餅」をおやつに購入。心洗われ、お腹も満たされるツアーです。早起きした甲斐がありますよ。
■OMO3京都東寺 by 星野リゾート
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo3kyototoji/
住所:京都市南区西九条蔵王町11番地6
問い合わせ:0570-073-099(9:30 AM〜6:00 PM)
Text /早乙女 翠
「元気になれる占い」をモットーに、新聞、Webなどで占いメッセージを発信する開運アドバイザー。日本旅行作家協会会員として旅による開運も推奨。国内外のパワースポットを巡り、新聞、Webのコラム、講演会などで紹介している。温泉ソムリエ、観光おもてなしアドバイザー。愛称はSUISUI。