7月は京都の町は祇園祭一色。前祭(さきまつり)を前に八坂神社で開かれた京菓子の展覧会でお囃子の音色が聞こえてくるような作品を楽しみました。
京菓子の伝統を守るために結成された菓匠会。その始まりは江戸の頃の上菓子仲間という由緒ある集まりです。
その夏の展覧会でもある祇園祭 献茶祭協賛席にお邪魔して参りました。
会場は八坂さん、つまり八坂神社。今年のテーマは「響」(ひびき)。
とても難しそうなテーマですが、メイン写真の二條若狭屋さんの「京の祭り」をはじめ、皆さん、思い思いの「響」を形にされていました。
涼やかな夏の着物に身を包んだ方も多く、また京料理や伝統工芸、伝統芸能の世界の方々もたくさんいらしていたのが印象的でした。こうやって京都の美はジャンルを超えて刺激し合っていくのですね。
京菓子の店主の皆さんによる才能あふれる作品を閉会ギリギリまで熱心に見る人で会場はあふれていました。
Text /倉松知さと
関西在住。キャスター、歴史番組制作、京都情報ポッドキャスト制作などを担当後、京都・歴史ライターへ転向。
歴史ガイドブック『本当は怖い京都の話』(彩図社)ほか、京都新聞などでも執筆中。
主に京都、歴史ジャンルでのラジオ、テレビ出演、講演なども。日本旅行作家協会会員。国際京都学協会会員。最新活動は京菓子・山水會25周年記念展覧会トークイベント司会。