ウラ恵比寿のご近所歩きで発見の第2回は、火曜だけオープンする体にやさしいランチプレイス「やまと薬膳 からだリセット」です。
毎週火曜日だけ『代官山Suppage(サッページ)』で、自然栽培のお野菜と植物性食品のみを使ったビーガンのランチを提供するのは、中島ふみえさん。この日のメニューは、オクラ、ズッキーニ、トマトに大和当帰(セリ科の植物)が入った「薬膳カレー」に「切り干し大根と小松菜の胡麻和え、きゅうりとジンジャーサラダ、黄人参の塩きんぴら、レンコン梅酢」そして「モロヘイヤのスープ」。
食品添加物を含む食品や調味料、化学調味料を使わずに作ったカレーのルーは、味もやさしく、身体にもやさしく。付け合わせの野菜はどれもシャキシャキして、野菜本来の味が活きています。レンコンの酢漬けなど、その歯触りとおいしさにびっくり。カレーの具にタンパク質として高野豆腐を使うというのも目からウロコで、自分でやってみたいと思いました。
お料理には甜菜糖も含めてお砂糖も使わず、野菜の甘みを生かしてお料理を作る中島さん。なんと昨年の3月まではメディア制作の会社に務めるビジネスウーマンだったそう。出産を機に、暮らしを大事にすることを軸に考えた時に出会ったのが、奈良でオオニシ恭子さんが提唱して教える「やまと薬膳」。”薬”を”草を楽しむ”ととらえ、人生を楽しむための体を養う食事を”薬膳”と称しています。
オオニシ先生の元でこの「やまと薬膳」を学び、ケータリングや料理教室などで提供することから始めた中島さん。昨年の10月にスペースを貸してくれる場所をここ恵比寿で見つけました。「代官山Suppage(サッページ)」は、実は音楽プロダクションが人の集まる場所を作ろうということで併設した隠れ家バー。ランチ営業の場所を意識の高い料理人に貸出しています。
体のことを考え、食を考え、自然の素材を追求する中島さんが今、注目しているのは麹を使った発酵食とお聞きして、この日のランチは、【 W LIFE 】にも登場いただいた発酵食品教室「神楽坂発酵美人堂」を主宰する清水紫織さんもお誘いしました。https://wlifejapan.com/2018/03/16/sotry-hakko/
清水さんも教室開催だけでなく、自分で作った醤油、味噌など発酵食品の販売もされています。おいしいランチをいただきながら、体にいい食を提供するだけでなくそれをどのように広めていくか、お二人の話が尽きません。
私も、仕事が暮らしのあり方を考えることになっていくのが素晴らしいと、とても共感した有意義なランチの時間でした。
やまと薬膳 からだリセット
営業:毎週火曜日12〜15時(ラストオーダー)*2018年8月28日はワークショップ開催のためランチは13時半〜。
住所:東京都渋谷区恵比寿西2-14-10 TWONE代官山 2F (代官山Suppage)
https://www.facebook.com/yamatoyakuzen.reset/
Text / 小野アムスデン道子