コロナ禍で、外出や人に会うのを控えたり、それでなくても常にマスクと閉塞感を感じるこの頃。何かブレイクスルーのきっかけをつかみたいと思って日々過ごしている方も多いのでは。
パラレルキャリア情報発信メディア「Paranavi」に登場された『ミーニング・ノート 1日に3つ、チャンスを書くと進む道が見えてくる』(金風舎刊)の著者、山田智恵さんのお話がヒントになるかも。やることは、著書のタイトルのように1日3つチャンスを書き記していくだけ。そこにはちょっとしてコツがあります。そして、実際にミーニング・ノートで挫折から立ち上がって、人生を上向けに転換させた山田智恵さんのお話をParanavi でのインタビュー から抜粋でご紹介します。
■ネガティブなこともチャンスになるミーニング・ノートとは?
ミーニング・ノートは、一日に3つ、自分にはチャンスだと思うことをノートに書きしてことで、人生を切り開くメソッド。「チャンスと言っても何を書いたらいいの?」という人に一見チャンスではないように見えても実はチャンスだという以下の分類を参考に。
①「キラキラ・チャンス」たとえば自分のアイデアがプロジェクトに採用されたとか、ポジティブで一般的にもチャンスだと感じられる内容。
②「わらしべ・チャンス」。これは一見すると、チャンスには見えないようなこと。アクセサリーを褒められたとかランチに誘ってもらったといった些細なことや少し心が動かされたくらいの出来事ですが、これらも全部チャンスの種。
③「スパイシー・チャンス」で、ミスや失敗など、ともすると経験したくないような嫌なこと。ですが、ここから何を学べたかによって大きなチャンスに化ける可能性があるもの。
山田さんがミーニング・ノートを始めたきっかけは、新卒で入社したお父様の会社がリーマンショックで経営が悪化。民事再生法の適用を受けることなっていきなり職を失うという人生の挫折を経験したから。(詳しくはParanavi のページへ https://paranavi.jp/8471/ )それだけにとても実感がこもっています。
そして、毎日これら3つのチャンスを書き続け、1000個程度になるころには、人生が変わってきたのだそう。ミーニング・ノートを始めて2年後、デジタルマーケティング事業を展開する会社に転職、その頃には「何に対してもワクワクできるようになっていたんです」と言います。
■ミーニング・ノートは、どうして人生を変えていけるのか?
Paranaviの山田さんのインタビューから、ミーニング・ノートによってより大きな人生のチャンスに繋がるメソッドで、参考になる!と思って重要な視点があります。
「どのチャンスが、どんな結果につながったか。また、その結果が、新しい次のチャンスにつながっていく道筋をノートに書き出したことで物事の“つながり”が可視化されるようになりました。」そうすると「これから大きなチャンスに変化していくような小さなチャンスを見逃さない「チャンスの目利き力」を育てるんです。」というところと。
もう1つは「チャンスを可視化する」ということ。「やってきたチャンスをこれは自分にとって大事なことなんだと意識して、1日3つ書くとアクションが変わってくるんです。書かないと忘れてしまうので、書くことが大事。そのためにノートがあるんですね。」と山田さんは語っています。
ミーニング・ノートを続けていくうちに、シャトルロックという外資系企業の社外取締役に就任し、2016年には株式会社ダイジョーブを設立し、 ミーニング・ノートを広める活動を行なっている山田さん。「チャンスと思うことを書くことにやって可視化、そのつながりを見ていくことで、チャンスの目利き力を育てる」経験に基づく話だけに納得させられました。
山田智恵さんが運営するミーニング・ノートのコミュニティhttps://meaningnote.com/about
山田さんは、一部上場企業で部長職を得てから、女性管理職の少なさやどうすればリーダーシップを発揮できるかなどの悩みに突き当たります。そこで出会ったJWLI (日本女性リーダー育成支援事業)プログラムや女性の働き方への取り組みはParanaviで。https://paranavi.jp/8519/
Text/小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。