大人留学のススメ③セブ島留学、1日8時間のマンツーマンレッスンの中身は?

—河野純子さんの大人留学の第一弾フィリピンへの留学シリーズ第3回。1日8時間のみっちりマンツーマンレッスン。どんなメソッド?河野さんが指摘された発音問題など、授業の様子についてのリアルレポートが続きます—

マンツーマンレッスンが魅力のフィリピン留学。私が選んだセブ島QQ Englishの場合、1日8コマ8時間のレッスンの中身は、初日に行われるレベルチェックテストの結果と本人の目標によって決まります。私のレベルチェックテストの結果はCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)でB1。何とか日常会話は通じるというレベルです。目標は第2弾のポートランド留学に備えた基礎力アップ、特にグループレッスンを意識したリスニングとスピーキングのアップと置きました。

その結果組まれたカリキュラムは、プレゼンテーション2コマ、カランメソッド、発音、ビジネス会話、トピック会話、ニュースリスニング、トピックリスニングが各1コマという構成。プレゼンテーションは、3週間かけてプレゼンで使う用語を学びつつ、自分の興味のあるテーマでプレゼン資料を準備し、最終日にみんなの前で実際にプレゼンをするというもの。これはすでにプレゼンスキルはあるので、意外と楽勝でした。

新鮮だったのがカランメソッドのクラス。ロンドン生まれのユニークな英語学習法で、教師が高速で繰り出す質問に瞬時に答えることを繰り返すことで、母国語を経由せずに話す「英語脳」を育てるというものです。QQ Englishはカランを教えられる公式認定校で、専門のトレーニングを受けた教師の質問は本当に高速で、答えるほうも相当の集中力が求められます。授業が終わった時には、毎回教師も私もヘトヘト、といった感じでした。

一番勉強になったのが発音のクラス。「RとL」のみならず、「MとN」「BとV」「SとSH」などを徹底的に直されました。それまでいろいろな英語ネイティブ教師についてマンツーマンレッスンを受けてきましたが、発音についてあまり指摘を受けたことがなかったので、「えっ、私そこまでひどい英語を話していたの?」と結構ショックでしたが、きっとネイティブ教師は発音には寛容で、文脈全体で理解してくれていたのですね。でもフィリピン人教師はネイティブではないので、自身もしっかり勉強してきている分、発音には厳しく、また教え方も上手でした。

なおQQ Englishの教師はすべて大卒以上で、TESOL(外国人に英語を教える国際資格)を持っているとのこと。みんなとても明るく元気で、発音もきれい。ただし年齢は若く、ビジネス経験もほとんどないので、ビジネスの突っ込んだ話は無理でした。まあそれはあくまで語学学校のビジネスコースであり、ビジネススクールではないので仕方ないですよね。

いずれにせよ、朝8時から夕方17時まで、1日8コマ8時間、ずっと個室(写真下)にこもってレッスンを受け続けるというのはかなりストイック。当初は3週間もこんな生活、続けられるかしら・・とやや不安に思っていましたが、上記のように1コマごとにテーマも教師も変わるので、まるでジムで専門トレーナーについていろいろな筋肉を鍛えているような面白さがあって、無事に完走することができました。

 

 

ちなみに平日は夕食を食べたらすぐにホテルに戻って宿題と復習をするという生活でしたが、その分、週末はリゾートエリアならではの楽しみもありました。次回はそんな生活面をレポートします。

写真協力/  QQ English https://qqenglish.jp

CEFR /http://4skills.jp/qualification/cefr.html

Text/河野純子

とらばーゆ編集長(リクルート)、ライフスタイル系の新規事業開発プロデューサー(住友商事)を経て独立。人生100年時代の豊かなライフスタイルの創造をテーマに、コンサルティング、プロデュース、マーケティング、執筆活動を展開。特に「大人の学び」に着目し、自身も大人留学を経験。2018年4月からは大学院に進学予定。いばらき大使。

 

 

 

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