春に向けて運気を呼び込む開運女子旅 「星野リゾート 界 箱根」へ

節分を過ぎてもまだ寒さが残るこの頃。温泉につかり、癒しの神社に開運のお願いもと、春に向けて元気になれそうな旅。東京からアクセスのよい箱根への開運女子旅を、食に造詣の深い岡本きよみさんがレポートしてくれました。

数年前から私の癒しスポットである、箱根の九頭龍神社と箱根神社。その二社参りツアーがついた「開運女子旅プラン」を、あの「星野リゾート 界 箱根」が2月28日までやっていると聞いて早速一泊旅を計画。

東京駅からこだま号に乗車。東海道新幹線は富士山インスタ狙いでE席に限ります。今日はとびきりの快晴で、雪に覆われた富士山がはっきりと見え、すでに運気が上がっていく予感にわくわくしつつ、旅館へと向かいました。

木々に囲まれた気持ちのいいロビーで、ドリンクをいただきながらチェックインした後に「開運女子旅プラン」用のお部屋「箱根寄木の間 清流リビング付客室」へ。昨年2月にリニューアルオープンしたばかり。自然の移ろいを感じさせる客室からの眺めが素晴らしく、川のせせらぎに耳を澄ませながら、ゆったりと脚をのばして清流リビングが堪能できます。

「開運女子旅プラン」で、まずは「寄木の開運飾りづくり」を体験しました。パーツがとても可愛くて夢中になって制作。赤い色をふんだんに使用して、お気に入りの開運飾りが出来上がりました。

客室に戻って、開運和菓子でお茶を愉しみつつ、用意されている寄木文様のネイルシールセットを試して盛り上がるのも女子旅ってかんじ。いくつになってもネイルでは、女子気分が盛り上がる!

夕食の前には、なにはともあれ温泉に入らないと。壁一面が吹き抜けた半露天タイプの大浴場は、真冬の間だけ内側と露天の部分が「冬のれん」で仕切られ、外気を防いで快適です。

そして湯上がりの冷凍みかん、子供の頃の学校給食の思い出が蘇るけれど、この冷凍みかんは、夏でもみかんを楽しんでほしいと、1955年から小田原駅のキヨスクで発売されたのが始まりだそう。久々に食べるとなかなか美味しいものでした。

さてお待ちかねの夕食。「明治の牛鍋」にアップグレードした夕食は、「寄木八寸と明治の牛鍋を愉しむ」と銘打たれ、旬の食材、地元の恵みをふんだんに使用し、一皿一皿を地酒とともに味わいました。

先付けの「薫製サーモンの和風パリソワール」は、オリジナルの出汁ジュレを使ったジャガイモのビシソワーズにシブレット(チャイブ)と穂紫蘇がアクセント。

寄木の八寸は、海老名産の山田錦を使用した「恵 いづみ橋」を合わせて。地元で大切に育てられた山田錦を自社精米(扁平精米)で58%まで磨き、手作りで丁寧に仕込んだすっきりとしたお酒。

ああ、これ、一番好きかもと感動の美味しさだった焼き物「牡蠣と葱の炮烙焼き」は、味噌とチーズのソースの中に、牡蠣と葱が入った和風グラタンのような一皿。この頃には、お酒は箱根山大吟醸の冷酒に変えて。

台の物の明治の牛鍋は、明治時代からほぼ同じようなレシピで作られているご当地鍋。ステーキのように分厚い牛肉に驚かされます。明治初期から、神奈川県は外国人がたくさん住んだ土地柄で、当時横浜で流行した牛鍋のスタイル。冷蔵庫のなかった明治の時代には、肉は塊のほうが傷みにくく、また、今のように薄くカットする技術がなかったためこの形になったそう。現代の関東風すき焼きはこの牛鍋の発展形だそうです。

ちなみに、関西のすき焼きは農具である鋤(すき)の上に肉を乗せて焼き、味噌や醤油、砂糖などで味付けをしたものが始まりと伝え聞きます。

大満足の夕餉のあとは部屋に戻り、マッサージなどで思い思いの時間を過ごし、途中仕事などもしつつ、0時過ぎに温泉へまた向かい、昼・夜・朝の温泉三昧。

ぐっすり眠った翌朝は、まずは朝食を取って、チェックアウト。そのまま晴天の箱根の清々しい朝に、専門のガイドさんによる約3時間の二社参りへ。二社参りをすることでより参拝効果があるといわれている九頭龍神社本宮と箱根神社にて、さい銭の代わりに神様にお供えする酒食・神饌(しんせん)をお供えして、開運祈願。

思い立っての一泊の開運女子旅。今年は年始から良い出会いや出来事が続いているので、この旅でますます良い運が巡ってきますようにと願い、帰路に着きました。

■ 星野リゾート 界 箱根

住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋230     電話:0570-073-011

http://kai-ryokan.jp/hakone/

 

Text/岡本きよみ

食、旅、ウェルネス、美容、カルチャーなどのPR・プロモーション活動、国内外における取材・プレスツアーのコーディネーションを手がけるとともに、企業や自治体向けのレシピ開発等、国内外の旬の食材、郷土食や伝統食など食文化をテーマに活動。日本旅行作家協会会員

 

 

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