日本の食文化で大注目の“麹”が スピリッツにカクテルに

は、米・麦・豆などを蒸したものに麹菌(コウジカビ)などの微生物が繁殖したもの。えっカビと驚くなかれ、この麹菌が作り上げる麹には、栄養素を分解して消化しやすくしたり、乳酸菌やビタミンを生み出したりなどの働きを持つ酵素がいっぱい含まれています。

麹は、日本酒や焼酎、泡盛、また醤油、味噌などの製造過程に使われ日本の食文化にかかせないもの。日本伝統の麹は、kojiとして、世界的にも注目されていて、世界一のレストラン”ノーマ”が研究するほど。

麦焼酎のメーカーとして有名ないいちこを造る大分県の酒造メーカー「三和酒類」が、日本伝統の〝麹〟を使って、日本の酒造りの伝統技法とボタニカルな柑橘類とを融合させて造ったのが「WAPIRITS TUMUGI」。

良質な「二条大麦」を使い、手間ひまかけて作った「大麦麹」が原料のアルコール分40度のカクテルベーススピリッツで、WAPIRITSは”和+スピリッツ”の造語です。この「WAPIRITS TUMUGI」を使ったカクテル「KOJI SOUR」のコンテスト「KOJI SOUR CHALLENGE 2018」が行われ、日本全国から応募したバーテンダーの中から最終審査に進んだ6名によるコンペティション2018年2月11日に開催されました。

3名1組で前半後半2組に分かれて、目の前でのカクテルメイキングとプレゼンテーション。そして会場にいる60名の専門家、メディア、インフルエンサー全員にカクテルが振る舞われ、投票審査で1名が勝ち抜きます。

抹茶や小豆など、日本らしい素材とのコラボを考えたり、どれも創意工夫いっぱいのカクテル。

1位に輝いたのは、Bar BenFiddich(東京都新宿区)の鹿山 博康さんによるOryzae sour(オリザサワー)で二ホンコウジカビの学術名Aspergillus oryzaeから名前をとったもの。

「WAPIRITS TUMUGI」自体、柔らかな麹の甘みと柑橘類のさわやかな風味で飲みやすいのですが、そこに新鮮なキュウリやグレープフルーツジュース、柚子などを使ってとてもフルーティに仕上げた薄緑できれいなカクテル。セージがほのかに香りました。

そのほかも決勝に残った実力のあるバーテンダーがサービスしたのは、いずれも和を感じるおいしいカクテルばかり。素敵な日本発信のカクテルに酔った夜でした。

三和酒類株式会社 https://www.iichiko.co.jp

Text/小野アムスデン道子

 

 

 

 

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