これぞ旅:スペインのパラドールの魅力は料理にあり。16世紀の修道院に泊まる②

トラベルアクティビスト真里さんのスペインでのおすすめ宿泊施設「パラドール」。元はお城・砦・修道院だった歴史的・文化的な建物を修復した雰囲気の素晴らしさを前篇で語ってくれました。後篇では、これまたパラドールの魅力の一つ”食事”について。

こんにちは!トラベルアクティビストの真里です。

前篇 https://wlifejapan.com/2018/02/08/parador1/ パラドールの魅力として歴史的な雰囲気と施設としての水準の高さについてご紹介しましたが、パラドールおすすめのポイントの3つ目は、ダイニングでのお食事です。

どこのパラドールにも必ずレストランが併設されており、その地方の美味しい名物郷土料理を出してくれます。それが大抵はその街の”ベスト”なレストランなのです。私が今まで泊まった、海沿いのバスク地方にある街オンダリビアのパラドールでは海産物、内陸のカスティーリア地方にある街アビラのパラドールでは名物の牛肉のステーキと、地元の名産品を使った素晴らしい料理が出て来ました。

「巡礼の道」の途中にあるレオンの壮麗なパラドールでは地元の名士が集まる豪華なパーティーに居合わせましたし、バルセロナ郊外の街カルドナでは結婚式が執り行われていました。また日本人向けのスペイン語の学習教材で「彼女との初めてのデートなので、パラドールのレストランを予約した」という文章も見たことがあります。それほど、パラドールは、地元の人々にとっても大切な、特別な場所なのです。

さて、世界遺産の空中要塞都市クエンカのパラドールのレストランはどうでしょう?ここはスペインのど真ん中、カスティーリャ・ラ・マンチャ地方は内陸部なので、案の定、お肉が美味しい!朝ごはんのビュッフェにはたくさんの種類のハム類が並びます。それから外せないのが「クロケッタ」、そう、コロッケです。日本のコロッケとは違い一口サイズ。中身に細かく切ったハム類が入っていることが多く、衣が薄くて食べやすいので、お腹に溜まり過ぎず、いくらでも食べられます!

また、スペインのワインは安くて美味しいものが多いですが、その中で高級品として有名なものはラ・リオハ州の赤ワイン。ラ・リオハ州はここクエンカからそれほど遠くはなく、レストランのワインリストにもリオハの赤ワインがずらり。樽熟成された濃厚な香りと味わいのリオハワインはスペインでぜひ試していただきたいワインです。

私が滞在していた時は7月初旬。スペインは日中は35度ぐらいでかなり暑いですが、湿度が低いので日陰に入ると意外と涼しくて気持ちがいいです。クエンカのパラドールには屋外プールやスパもありますので、暑い夏にバカンスを過ごすには素敵なところです。

私が滞在していた間に、パラドールの前庭で音楽祭がありました。夕暮れ時から、滞在客のみならず地元の人々が三々五々集まってきて、ビールやサングリア(フルーツを赤ワインに漬けたカクテル)を片手に、ロックバンドやギターの演奏など様々なグループの音楽を夜更けまで楽しんでいました。

歴史とローカルの美食と、魅力に満ちたパラドールの予約は、インターネットのHPから英語で簡単にできます。ぜひお気に入りのパラドールを見つけてくださいね。

Text/トラベルアクティビスト真里

世界中、好奇心を刺激する国々を駆け巡るトラベルアクティビスト。外資系金融機関に勤務の後、1年の3分の1は旅をする生活へ。ジョージア、バルト3国はじめ訪れた国は50カ国以上。日本中も巡り、行った先で出会った人、風景、食etc. 旅の醍醐味をレポートします。

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