シンガポールに移住してからインドカルチャーを学べる場所に頻繁に通っているライターの栗尾モカです。
今回は、念願の本格インド料理を習ってきました。
メニューは、タンドリー・チキンとダール(Daal)。私が特にこれはいいと思ったのが、主食のダール。ローカーボ・ダイエットに取り組んでいる人が多いこの頃。お米やパンなど主食になる炭水化物の量を控えながらおいしい食生活を送るのは難しいものですが、ダールは豆が材料。高タンパク・低カロリーでダイエットの味方になってくれそうです。
インド人の先生が「栄養価が高く、ほかのどんなインド料理にもよく合い、いつでもすぐに用意できる」と勧めてくれたダールををご紹介します。
ダールとはとろりとした豆のスープで、辛さはなく優しい風味とコクがあり、さっぱりとしているので何杯も頂けそう。ほぼ豆でできているので、とてもヘルシー。
調理法は、豆を煮て、炒めたスパイスを加えて塩で味を整えるだけです。ダールは「今日は野菜のストックがない」というときでも、豆とスパイスという乾物だけで作ることが出来るのでとても便利。
今回教わった「パンジャビ・ダール(Punjabi Daal)」は、北インドのパキスタン国境近くの州、パンジャビ地域のダールです。穀物を多く収穫できるエリアで、特に豆料理はよく作られるそう。
先生曰く
「ダールは毎日必ず作っておくわ。おいしいし、体にいいから家族に食べさせたいの」とのこと。愛情がこもった母の味、ですね。
『パンジャビ・ダール』レシピ
●yellow moong daal、red masoor daal、 channa daalの3種の豆を30分水に浸け、柔らかくなるまで煮る。(手に入らない場合は、緑豆1種類でもOK)
●玉ねぎ(1個)を細かく刻んで茶色になるまで炒め、同じく細かくカットしたトマト(1個)、炒めたガーリックジンジャーペースト(なければ細かく刻んだガーリックとショウガのすりおろしを炒める)、チリ(唐辛子)2か3本、クミンシード、(あれば5か6枚のカレー・リーフ)を、柔らかく煮たダールに加える。塩で調味する
●チリパウダー、コリアンダーパウダー、ターメリックパウダー 、クミンパウダーを適宜加える
●ガーニッシュ(飾り)
ガラムマサラパウダー、ブラックペッパー(風味付け)、コリアンダーの葉のみじん切りを散らして完成
スパイスは先生から教えて頂いたものをそのまま記載しておりますが、全種類のスパイスを揃えなくても美味しく頂けました。
ほっと和む味で、ダイエット中におなかいっぱい食べても太らないダール。ぜひご家庭でもお試しください。
Text/ 栗尾モカ
美大でデザインを専攻した後、国際線CA、出版社勤務を経てライター・漫画家に転身。「STORY」などの女性誌を中心にライフスタイルや旅の取材執筆、朝日新聞などにイラスト/コミックエッセイの連載多数。アジアに縁があり、沖縄、ホーチミン、ジャカルタに各3年滞在。2017年よりシンガポール在住。現在アジアの食文化とアーユルヴェーダを研究中。日本ソムリエ協会ワインエキスパート Blog : https://kuriomoca.fun