味噌、醤油、酢、日本酒、焼酎など和食に欠かせない発酵食品。これらを造り出すのは麹(こうじ)という菌です。麹には、数多くの酵素が含まれ、消化吸収のサポートやビタミンの生成などの働きがあります。いま、注目の麹が生み出す発酵食を特集。第1回は、麹造りのスピリッツを使った和カクテル。
麹で造られたカクテルベーススピリッツ「WAPIRITS TUMUGI」。そのままで飲むとすっきりした焼酎のような香りと和の味わい、そして大分のかぼすや三ケ日みかんなど国産ボタニカルのフルーティさが漂います。
WAPIRITS TUMUGI https://wapirits.com
今回は、神楽坂のバー「小紋」で、この「WAPIRITS TUMUGI」を
使ったオリジナルカクテルを作ってもらいました。
1杯目は、TUMUGIと黄金柑(ゴールデンオレンジ)の果汁、トニックウォーターでステア。半分に切った黄金柑をタンブラーグラスの底に入れて、自分で味の調整をしながら飲めるのがポイント。甘過ぎず、すっぱ過ぎず、これからの季節にぴったりの爽やかなカクテル。これなら自分でも作れそう。
もう一杯は、TUMUGIのアレキサンダー風(蒸留酒と生クリーム、クレーム・ド・カカオを使うカクテル)。生クリームの代わりに甘酒、クレーム・ド・カカオの代わりに小豆リキュール(これが優しい甘さでおいしい)、それに黒蜜を少し入れてシェイク。カクテルグラスに入れてシナモンパウダーを。ゆっくりと味わえる本格的なカクテルです。
神楽坂というオトナな土地柄、バーの扉を開けるのに勇気がいりそうですが「小紋」のバーテンダーは、あのタレントさん似と噂の松本さん。スピリッツの原材料のボタニカルの味わいを生かしたり、同じ麹造りの甘酒を使ったり、とても工夫をしておいしいカクテルを作ってくださいました。
「小紋」は、午後7時から午前2時まで(日曜休)、カクテルはだいたい¥1,200〜1,500(チャージ¥1,000別途)と気軽に行けそう。
BAR神楽坂小紋 https://www.kansui-office.com/bar-小紋/
麹のスピリッツと麹から出来た甘酒のマッチングがさすがプロの技。洋酒のリキュールとはまたちょっと違う深みを感じるカクテルでした。