外国人が注目するニッポン旅行が面白い!どんどん進化する旅テクノロジー

日本からみると、日本から海外への旅行をアウトバウンド、海外から日本への旅行をインバウンドと言います。今、このインバウンドがどんどん増えて、2018年1月〜10月までの累計で訪日外国人数はで2611万人で年間3000万人を超す勢い、対して1月〜10月の日本人出国者数は1646万人が推計値。(日本観光局JNTO推計)。

そうしたインバウンド観光のデジタルマーケティングの利用を促進して、ひいては国際交流人口の拡大や多文化共生社会の実現に役立てることを目的とした企業が集まる「一般社団法人インバウンド・デジタルマーケティング協議会(IDM)」のセミナーに参加しました。企業向け、そして観光客は訪日外国人が対象なのですが、これがなかなか面白い。

まず、会場はTRAVEL HUB MIX という大手町にあるコミュニティ型観光案内所。単なる観光案内だけではなく出会いMeetと刺激Inspirationと体験eXperienceのある場所ということで、冒頭画像のように大画面でGoogle アースをズームイン。好きな場所を現地から中継しているように紹介できる設備も。

TRAVEL HUB MIX https://travelhubmix.com

基調講演は、日本で初めて10年前にオンラインの多言語予約サイトを作ったというバス会社WILLER株式会社の村瀬茂高社長。すべての人を行きたいところにどうやって運ぶかを追求。自社だけではなく93のバス会社や37社のカーフェリーとも繋がっているオンライン予約サイトには、海外から年間15万人の予約があるのだとか。一級の観光地が点在するにも関わらずそれらを結ぶ交通が不足している北海道で、様々な交通手段をパッケージとしてまとめて売るという実験を施行。交通手段の中にはカヌーやレストランバス(食事を楽しみながらバスで移動)も。なかなか楽しそうで、インバウンドのみならず使ってみたい感じ。

パネルディスカッションでは「インバウンドアクティビティー最前線」ということで、インバウンド向けのアクティビティーのパッケージを作っている会社やそれらの情報をオンラインで扱う先端の4社が登壇。日に1,500〜2000もの予約が入るというVoyaginは、富裕層向けツアーではツアーを受け入れてくれる先との信頼関係も大事とのことで、例えば「すきやばし 次郎に鮨を食べに行くならジャケット必須」が条件。それでも着て来なかった人には、その場で購入してもらえるよう用意もするのだとか。ライブラ株式会社は、ローカルの人をガイドとして登用したナイトツアーが得意。ナイトタイムエコノミーは、観光地にとっては確かに大事。また、Expediaは、上位会員向けコンシェルジュサービスLocal Expertや、アクティビティーの取り扱いについてのお話。Expedia で日本でいちばん人気のアクティビティーは、なんと「ロボットレストラン」なのだとか。モデレーターは、訪日外国人観光客向けwebマガジンMATCHAの青木優代表取締役。

意外に和の文化というより今どきのものが受ける場所の話や、4社それぞれのHPなど見ると、日本人が参加しても楽しそう(外国人視点でみたり、英語の勉強になるかも!)とか思ったり。業界とは別の視点からみてもいま活気のあるインバウンドは面白そうでした。

一般社団法人インバウンド・デジタルマーケティング協議会 http://www.jidmc.jp

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