David Bowieの生誕の地、ロンドン・ブリクストンの街を歩く PART 2

かつて住んでいたロンドンの思い出をたどり、善福寺ユウコさんが綴るのは、あのデヴィッド・ボウイの生家のあるブリクストンの街について。暗くなっての女性の一人歩きはおすすめしないとユウコさんがいう街の素顔とは…。

 

ボウイの生家は、駅から歩いて10分ほどのヴィクトリアン・テラスハウスが立ち並ぶ住宅街であるの静かなスタンスフィールド通りにあります。この形式の家の多くは、1階にキッチン、ダイニングとリビングルーム、そして2階はいくつかのベッドルームとバスルーム……という間取りです。通りに面した2階の窓のあるところが彼の部屋だったのかも、と思いを馳せながら、現在の住人の方のお邪魔にならないように通りの向こうからエントランスをぱちり。

ここでデヴィッド・ボウイこと、デヴィッド・ロバート・ジョーンズ少年は生を受け、幼少時代を過ごしたのです。彼が10代だった60年代は、近所はアフロ-カリビアンの家族ばかりだったことでしょう。今は不動産価格が上昇したため、多くのカリビアンの人たちが引っ越してしまったそうです。ちょっと現在の不動産価格を調べてみたら、同じ通りの45平米程度の1ベッドルーム・フラットがなんと6300万円でした…! ロンドンは不動産がとても高いのです!

 

さて、ブリクストンは、先にご紹介したヴィレッジのほかも、沢山の美味しいレストランやバーがあります。

マーケットを散策して喉が渇いた時にお勧めなのは、ロンドンでも大流行中のクラフトビールのお店「CRAFT BEER CO.」。勿論、英国でビールといえばパブなのですが、やはりどんなに治安が良くなってきていても、ブリクストンのパブに女性が1人で入るのは勇気がいります。その点、駅やマーケットからすぐのこじんまりとした作りのこの店は、ガラスばりなので女性1人でも入りやすいのがポイント。いただいたIPAはなかなか美味でした!

いや、せっかくカリビアンタウンに来たのだから、カリビアンフーズを…という方にお勧めなのは、「Healthy Eaters Jamaican Cuisine」。こちらではジャークチキンと、付け合わせ(は、手差しで注文!)を頂きました。簡易食堂的な内装でおしゃれ感は皆無ですが、清潔ですし、何よりスタッフがフレンドリー。ほとんどのメニューが指さしで注文も出来るので、旅行者にもお勧めです。

冬でしたので、16時頃には暗くなってしまうロンドン。暗くなっての女性1人歩きはお勧めしません。そんな訳でわたしもダブルデッカーに乗り込み、ボウイの街、ブリクストンを後にしました。彼が暮らした頃のブリクストンはすでに遠きになりにけり、でしたが、観光で訪れるロンドンとはひと味もふた味も違う、英国の歴史の一部を感じさせる街。そこで生活する人たちの息づかいが聞こえてくる街、ブリクストン。

興味のある方は是非昼間の明るいうちに行ってみてくださいね。

David Bowieの生誕の地、ロンドン・ブリクストンの街を歩くPART 1 https://wlifejapan.com/2019/03/06/david-bowie1/

Text/善福寺ユウコ

出版社勤務。小学生の頃から筋金入りのロック好きで専門は英国インディーズ。資格をとらない単なるオタクと自分を称しながら、特に旅行、街歩き、ワイン&ビール、食関係、映画、英国ドラマ、ロンドンに愛を注ぐ毎日。

 

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