旅のテーマは“美食” 美食の街リヨンにガストロノミーの博物館が誕生

フランスのリヨンには4000軒を超えるレストランがあって星付きシェフもたくさんいます。そんなリヨンのグルメ垂涎の新施設のことを岩佐史絵さんが教えてくれました。(トップ画像はオテル・デュ―の外観© Frédéric Prochasson)

世界でも指折りの美食大国といえばフランス。中でもフランス第二の都市リヨンはガストロノミーの重要拠点として農業省と文化省からパリなどとならんでラベル認定されるほどの美食の街。

リヨン市長みずからリヨンの美食のプロモーションで来日© Shie Iwasa

世界でも指折りのトップシェフ、ポール・ボキューズを育てた街でもあり、隔年で国際外食産業見本市(SIRHA)が開かれ、期間中に開催される国際料理コンクール「ボキューズ・ドール」は世界中の若く優秀なシェフたちにとって登竜門的存在です。

 そんな美食の街リヨンに、新たな美食スポットが登場しました。それは旧市街の一角、かつて病院として街に貢献した歴史的建物「グラン・オテル・デュー」です。威厳のある建物には、ブティックやレストラン、5ツ星ホテルが入居し、この秋にも食の殿堂として「リヨン国際美食館(La Cite Internationale de la Gastronomie)」がいよいよオープン予定。リヨン、そしてフランス料理はもちろん、世界の料理を取り上げガストロノミーの世界を広範囲にわたって学び・体験することができる施設です。

ちなみに、オープニングを飾る特別展のテーマは「和食」。周囲はローヌ河に臨む美しいエリア。旧市街散策の際にふらりと立ち寄れるアクセスのよさもさることながら、外に出ればたくさんのレストランがあり訪問後も美食体験を続けることができるのもうれしいところ。

ブションでも定番の「クネル」は魚をすりつぶした伝統料理 © Shie Iwasa

朝早くからがっつり食べる労働者のために発達した「ブション・リヨネ(リヨン伝統料理店)」がそこここにあり、中には行列のできるお店もあります。グルマンなら必ず何度もリピートしたくなる街、リヨン。今年の旅のテーマは、ぜひ“美食”に!

Text /Shie Iwasa

トラベルジャーナリスト/コーディネーター。人生を豊かにするような旅を! をモットーに、魅力的な旅スタイルをさまざまなメディアに提案。ラグジュアリー、グルメ、子連れ、教育などのテーマでの旅記事執筆が多いものの、北極やアマゾン源流など辺境も大好物のフリーランス。

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