【SOTRY】 社長でパパで…大学院に行けばと背中を押したのは妻だった

デジタルマーケティング支援の会社を経営しながら、子供が生まれた時に社会人大学院へ入学というお話を聞いて、そのタイミングに驚かされたデジマチェーン株式会社代表取締役の西和人氏。


実は西さんは、高校卒業後、家庭の事情で進学できず、広告運用会社への就職を経て起業しており、大学に進学をしていません。その後、大学に入学する機会を探していましたが、大学院の公開授業で17年ぶりに授業を受けて「自分は本当に勉強をしたかったんだ」という気持ちがこみ上げてきて、こらえきらずに涙したのだとか。

子供が出来て、子育てに関わると自由な時間も減るだろうという状況で奥さんから「やりたいことは何?」と聞かれた西さん。「大学で勉強をしたい」と答えたところ、会社経営を支えてくれてもいる奥様は「じゃあ、今やりたいことをやりなさい」と背中を押してくれたのでした。

奥さんは 、これまで西さんが本だけ読んだり、コンサルに頼んだりと偏った勉強の仕方をしていると感じていたそうで「大学に4年間通うよりも、同年代が多くて仕事にも活かせる勉強ができるMBAの社会人大学院がよい」と社会人向けの大学院を薦めてくれたのでした。

「奥さんは、結婚前まで雑貨店の店長をしていましたが、結婚後はやめて家庭に入ってくれてました。夫婦共働きより、僕が家庭のことを心配せずに、仕事に専心して励む方が理想の実現に近づくと思ったんです」と言う西さん。

育夫なお話ですが、西さん自身も自分のデジタルマーケティングのコンサルタントによってアフィリエイターやフリーランス、地方の広告主などを育てている育デジな人。インターネット社会の今は、フラットにアピールや活躍ができる社会になっていそうに思えますが、やはり地方や中小企業にとってはノウハウや費用がないなど、現実は「中小企業のデジタル活用は鎖国状態」なんだそう。

そこで考えたのが広告代理店運営のノウハウを提供し、 中小企業のデジタルマーケティングを支援できる会社を新しく育てて増やしていくというデジマチェーンのビジネスモデル。チェーンに加入すると年会費10万円のみで、デジマチェーンから広告代理のノウハウや広告主の紹介も。

西さんの通う同志社大学大学院のMBA取得コースは2年間で1科目15コマの授業を20科目履修しなければならないので、1週間に 、90分×2コマ=180分の授業を平均3科目取らないと卒業できないのに加えて、予習・復習、レポート提出、卒論とかなりハード。

しかし、このデジマチェーンのビジネスモデルとなった企業も大学の授業のケースに出て来て、事業に対する信頼のすきまが埋まって、自信が出るのを感じたそうです。労働集約ではなくて仕組み型のビジネスにデジマチェーンを育てようと燃えている西さん。

一方で、 仕事以外は趣味がない状態で、今年のゴールデンウィークには奥さんの提案で、 人生を楽しむ経験もということで一週間ほどハワイに滞在したそう。40代に向けてQuality of Lifeを上げるには、学びと視点を変える体験が大事。それを後押しされる奥様も素敵ですね。

デジマチェーン https://dejimachain.jp

Text /W LIFE編集部

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