世界が認める清里高原のクラフトビール 八ヶ岳ブルワリー

梅雨明け真夏。ビールがおいしい季節になりました。ちょっと遠出して、自然の中でビールを楽しむのもいいですね。48年も前から日本産のビールが造られていた山梨県清里の「萌木の村」、そんな興味深い話が山梨県の観光サイト「富士の国やまなし観光ネット」に掲載されています。

― 今では清里を代表する観光スポットとなった「萌木の村」。この「萌木の村」の中心にある「ROCK」は、今からさかのぼること48年前、舩木上次氏(萌木の村株式会社代表取締役)により創設されました。清里開拓者であるポールラッシュ博士のフロンティア精神を引き継いだ舩木氏は、「清里で日本一のビールを造る!」という思いから1997年、熟練した職人を清里に呼び寄せ「ROCK」地下に萌木の村のブルワリー(ビール醸造所)である「八ヶ岳ブルワリー」を誕生させます。

一流のビール職人によってこの清里で造られた真のクラフトビールは、今では世界で高い評価を得て、多くの方々に愛されています。今回はこの「八ヶ岳ブルワリー」にお話を伺ってきました。

「とことんおいしいビールを造る!」その想いを実現したジャーマンスタイルのラガービール

初代八ヶ岳ブルワリー醸造長 山田一巳氏は「一番搾り」や「ハートランド」を世に送り出した、日本屈指のビール職人です。八ヶ岳ブルワリーの「タッチダウン」ビールはこの熟練した伝説の職人である山田氏の手によるものです。

「とことん美味しいビールを造る!」 その思いから、繊細な日本人の舌に合うビールを探しに、実際にドイツまで行き、何度もテイスティングを重ね、味や香りを確認しながら材料を厳選してきました。そのこだわりの材料は今でも変わらずに引き継がれています。

ジャーマンスタイルとは、一切添加物を入れず、麦とホップと水のみで造るビールであり、八ヶ岳ブルワリーではドイツから輸入した酵母、カナダやドイツ産のモルト(麦)、ドイツ産とチェコ産のホップ、そして八ヶ岳の伏流水を使い仕込んでいます。

こうして出来上がったビールが「ピルスナー」や「デュンケル」といった「タッチダウンシリーズ」。

面白いのは、全く同じ材料を使っても、水が変わることにより全然違う味になること。

八ケ岳の伏流水は塩化物が少なく、飲み口や口当たりがよいのが特徴。体内にすっと溶け込むような感じであり、八ヶ岳の伏流水で仕込まれたビールは雑味のないすっきりとした味になっています。

そのため、八ヶ岳ブルワリーのビールは、他のクラフトビールに比べて断トツに飲みやすい仕上がりになっています。このすっきり感を出すにあたり、大手ビールメーカーでは出来ない、小ロットだからこそ実現する手間暇をかけています。

モルトのコクや重みを出すことに重点を置いたドイツの伝統的な方法に習い、手間暇をかけながらモルトのデンプンを糖に変えていきます。また酵母の力を引き出すことが出来るよう、日々酵母の状態を確認し、酵母と対話をしながら香りを確認してビールの熟成を待つのです。

こうした手間をかけてビールとじっくりと向き合ったビール造りは、まさに全工程を少人数で管理し、小ロットで造る八ヶ岳ブルワリーだからこそ出来ること。

そして、大手ビールにはない特徴として、八ヶ岳ブルワリーのビールは非加熱・無濾過で造られた、酵母がビールの中で生きている「本物の生ビール」であることが挙げられます。

市販のビールは酵母が入っていない為、常温保管でも持ちは良いですが、酵母が生きているタッチダウンは冷蔵保管が原則で、賞味期限は3ヶ月と短くなっています。

1日でも常温に戻しただけで味が変わってしまうほど、繊細にできています。そのため、鮮度が命の生ビールを一番美味しく飲むお勧めの方法は、樽から直接提供される、ここ「ROCK」で飲むことです。—

さらに詳しい「ROCK」と「八ヶ岳ブルワリー」の話は以下に掲載されています。《富士の国やまなし観光ネット》より
https://www.yamanashi-kankou.jp/special/rock_yatsugatake-brewery.html

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