青森ねぶた祭は、8月2日から7日にかけて開催される東北三大祭りの一つ。本来なら青森市の中心部を武者絵などが描かれたねぶたの山車が練り歩き、「ラッセラー、ラッセラー」という掛け声でハネトが回りを踊っているところです。しかし、残念ながら今年は新型コロナの感染拡大ために中止になってしまいました。
青森県・三沢市の温泉宿「星野リゾート 青森屋」は、ねぶたや祭り囃子、津軽三味線で楽しむ青森四大祭りのショー”、郷土料理など年間を通して青森文化を様々に体感できる宿で、青森ねぶたの間まであります。
この「星野リゾート 青森屋」の館内で7月3日から進んでいるのが「ねぶた共同プロジェクト」。青森ねぶた祭の中止が決定されたのは6月。これにより、運行するはずの大型ねぶたの制作も中止となり、制作途中のねぶたは解体または保管されることに。青森の文化と地域の応援になればと、制作機会が失われたねぶた師と共に立ち上げたプロジェクトなのです。
ねぶたの制作には流派があり、制作過程は同 じでも、骨組みの組み方や色付けの手法が異なります。 通常は、ねぶた師 1 人が 1 台 を担当して制作指揮をとるため 合作することはありません。今回は流派が異なるねぶた師が特別に、流派を越えて「悪疫退散」を願う三者合作が実現します。
今回、ねぶたを制作するのは千葉派の内山龍星(うちやまりゅうせい)氏 、立田龍宝(たつたりゅうほう)氏 と北川派の北村春一(きたむらしゅんいち)氏 の3名。それぞれ内山氏が北方の守り神「毘沙門天」、立田氏が疫病退散の守護神「不動明王」、北村氏が疫病除けの神「鍾馗(しょうき)」を制作し、1台のねぶたで悪疫退散を表現します。その大きさは幅約3m高さ約2mと迫力のあるものに!
完成予定は9月末。今、「星野リゾート 青森屋」の館内では毎週金曜〜日曜にねぶた制作が進み、針金と木材で基礎を作る「骨組み」の過程が完了間近となっているそうで、ねぶた制作の過程を見ることができます。
ねぶた祭りは中止になってしまったけれど、こんな時だからこそと3つの流派のねぶた師が集まってできるねぶた。悪疫退散の願いが灯る日が待ち遠しいです。
星野リゾート 青森屋 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/
【地域応援プラン】「星野リゾート 青森屋」では、2020 年 7 月 1 日~2021 年 3 月 31 日の期間、青森県民限定宿泊プラン「どさ湯さプラン」を提供。青森県在住の方が気軽に楽しめるよう考慮したプランで、通常料金から最大 2,000 円お得な宿泊料金に加え、宿泊人数分の日帰り温泉利用券と、次回宿泊時に使える館内利用券をプレゼント。(Go Toキャンペ−ンとの併用可)
詳細は、上記の公式ホームページまで。
トップ画像:イメージ:勧善懲悪 閻魔(かんぜんちょうあく えんま)(内山龍星氏、立田龍宝氏制作)
Text/W LIFE 編集部