赤坂の隠れ家で江戸前炭火焼き鳥にワインペアリング 乾杯にはあのシャンパーニュが!

東京メトロ赤坂駅から歩いて1分というビルの2階、都会の喧騒が嘘のような静かな場所にオトナのための江戸前炭火焼き鳥ワインのマリアージュが楽しめる店「鳥結(とりゆい )」があります。秋田の契約農場から直送という比内地鶏や栃木の銘柄鶏である香鶏を使った滋味あふれる焼き鳥。さらに一品一品丁寧な鶏の仕込みとワインペアリングが素晴らしい。贅沢なコースですが、乾杯はドン・ペリニヨン、フランスもニューワールドもそして気鋭の日本ワインも登場して、お料理を引き立てるワインに至福の時間を過ごせます。

 訪れた日のお品書きから、そのハイライトをご紹介すると。さっと出てきた最初のお通しは「鶏はらみのおでん」。鶏の希少部位であるはらみが、出汁でいい味になっています。その味わいを楽しんでいると、ドン・ペリニヨンがグラスに注がれ、シルキーな泡の立つうちに乾杯。

 

 登場するワインは、この乾杯酒と白ワイン3種、赤3種。お料理の品数もワインのラインナップもワクワクします。

 帆立の昆布締め、そして比内地鶏と香鶏のだきみ(ムネ肉)を一串にさして食べ比べるという楽しい趣向のお料理には、フレッシュな柑橘系で爽やかな山梨のドメーヌ・シゼン・甲州2019。つぎに、香ばしさを感じる手羽先とかぶの串焼きには、ニュージーランドのピノ・グリ。味わいの深い鶏には、豊かなボディの白が合いますね。

  まったりと濃い群馬の情熱卵を添えたつくねには、ブルゴーニュのムルソーの白ワイン。まったりとした卵をからませたつくねにミネラルを感じるコクのある白で。

シンプルにオリーブオイルとまろやかなアフリカのジブチ塩湖の塩で味付けた有機野菜のグリーンサラダを挟んで、コースは後半戦へ。

ワインもここからは赤になります。トップ画像のジューシーではちみつオレンジに漬け込んだ比内地鶏もも肉は、味わい深くてブルゴーニュのピノ・ノワールとお互いに引き立てる感じ。このワインはローズマリーが香るこりこりした砂肝にも合います。

トリュフがのった比内地鶏ちょうちんと燻製串には、山梨のあけの Vintage。バランスの取れた果実の風味、タンニンにフレンチオーク樽での熟成が深みを加えたワインは、鶏肉の味を引き立てます、日本のワインもこんなにおいしいと感心させられました。

ワインは、フランス、ニューワールド、日本とバラエティに富んだ産地から料理に最適なものににこだわって選んでいるのが分かります。焼き鳥もさることながら、ソムリエ店長のワイン愛を感じるお店でした。

この日、料理の最後を〆たのはジャークチキンカレー。タイム、ライムなどを使ったジャマイカ風のカレーには、卵の酢漬けがのっていて、スパイシーなカレーの付け合わせにぴったり。

さらにデザートとドリンクもでて、ゆっくりとオトナが堪能できるコースです。

完全予約制で特別な日にもおすすめ。

※ソムリエ厳選のペアリングワインを10種〜を楽しめるこちらの鳥結ペアリングコースは18000円(税・サ込)お料理のみ(10000円(税・サ込))に変更も可。

画像9686

赤坂 鳥結 

住所:東京都港区赤坂3-14-7 UNI赤坂2F

カウンター8席 テーブル16席(仕切りもあり、2人席から分けるのも可)

完全予約制:電話 050-3188-1466
公式HP  http://www.toriya-premium.com/

Text /小野アムスデン道子

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_0362-2-copy-951x1024.jpg

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です