世界自然遺産登録の西表島で 日本初の「エコツーリズムリゾート」目指して 星野リゾートSDGsなSTORY ③

2021年に奄美大島、徳之島、沖縄島北部と共に世界自然遺産登録された西表島(いりおもてじま)。熱帯雨林の島には日本最大のマングローブ林もあり、特別天然記念物であるイリオモテヤマネコはじめ絶滅危惧種の希少動物が生息することで知られています。この西表島で日本初の「エコツーリズムリゾート」を目指す星野リゾートの「西表島ホテル」。星野リゾートSDGsなSTORYの第3回は、その取り組みをご紹介します。

SDGsの17の目標の15番目は「陸の豊かさを守ろう」。西表島は、まさにこの「生物多様性の損失の阻止」を図らなければならない島だと言えます。西表島ホテルでは、2021 年春から「エコロジカルなホテル運営」「島の魅力と価値を感じるネイチャーツアー」「イリオモテヤマネコの保護活動」の3つの取り組みを行っています。 

まず「エコロジカルなホテル運営」では、まず「ペットボトルフリー」「1WAYプラスチックフリー」を実施。客室でのペットボトルウォーターサービスを廃止し、館内にウォーターサーバを設置。ショップや自販機でもペットボトル飲料の販売をやめています。歯ブラシやクシ、髭剃りなど1WAY(使い捨て)アメニティの提供をやめ、ゲストにアメニティ持参を案内しているそう。

ダイナミックアドベンチャーでナーラの滝へ

「島の魅力と価値を感じるネイチャーツアー」では、この島の「生物多様性」を知ってもらおうとホテルの敷地にあるジャングルを歩いたり、マングローブ群落を目指すイリオモテガイドウォーク(無料)やイリオモテヤマネコの学校(無料)のレクチャー、秘境の滝を訪れるアドベンチャーツアー(有料・予約必)などいろいろなアクティビティが提供されています。

虫眼鏡で観察。


2022 年 3 月 20 日~5 月 5 日には、西表島に棲む多種多様な生物の友だちをつくるプログラム「友だち100 匹できるかな」を開催(有料・予約必)。島に棲む生物と友だちであるナチュラリストガイドによる紹介や、実際のフィールドでの生物との交流を通じて、西表島ならではの生物の友だちができるプログラムで、小学生以上が参加可能。こんな風にしたら森の中で”友だち”は生きているんだと、友だちのいる環境の大切さを自然に感じられるプログラムです。

西表島ホテルのアクティビティ https://iriomotehotel.com/activities/index.html

「イリオモテヤマネコの保護活動」では、イリオモテヤマネコの「ロードキル防止」に注力していて、イリオモテヤマネコの学校(無料)でも、イリオモテヤマネコの習性やロードキル防止についてゲストに理解を求めています。また、子ネコが活発に動き回る秋には、道路上の視認性を高めて「ロードキル」を防ぐためにイリオモテヤマネコの目撃情報が寄せられている箇所を対象に草刈りを行うなどの活動も行っています。

西表島ホテルは、ジャングルの奥深くやマングローブの林が繁る川なども素晴らしいですが、ホテルの周りの「イリオモテガイドウォーク」でも他の木に着生する植物オオタニワタリ、巻きひげをからみつかせるトウツルモドキなど見たことのないような植物がいっぱいで、驚かされます。そのなかで、共生している植物や動物の多いこと!自然が支え合うことの大切さをいつの間にか教えられます。

西表島ホテル https://iriomotehotel.com/

Text / W LIFE 編集部

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