北陸応援割でどこへ行こうか迷っている皆さん、富山県に行ってみませんか?海の幸はもちろんのこと、芸術、歴史、盛りだくさんの街ですよ!
1月の能登半島地震で影響が心配された富山県ですが、富山市内は観光に影響はほとんどないとのこと。通常営業しています。
まず、おすすめしたいのがなんと言っても海の幸。
3月からホタルイカが、4月からは白エビが解禁となり、お刺身でもお寿司でもかき揚げにしても・・・いろんな食べ方を楽しめますよ!
富山駅から電車で約1時間の氷見(ひみ)市にもぜひ足を伸ばしてみてください。
ブリで有名な氷見漁港。今年1月の能登半島地震の爪痕がまだ少し残っており、歩くときには地面の亀裂に注意が必要だったりしますが、漁港の方は活気が戻っていました。
JR氷見駅から徒歩15分ほどの氷見漁港。魚市場の2階「魚市場食堂」はいつも満員。お目当ては新鮮な海の幸。
お刺身定食にはブリやノドグロなどがてんこ盛り、氷見浜丼定食は特に厚めに切ったお刺身のみずみずしい食感が本当に絶品でした。定食は土鍋漁師汁も付いて大満足です。こうして「食べて応援」が出来るといいですね。
氷見駅へ戻る途中、この町で生まれたドラえもんの生みの親、藤子不二雄Aさんこと安孫子素雄先生の正家である光禅寺や町中にいるキャラクターを探してみるのも楽しいですよ。
さて、富山市内にもおすすめしたいスポットはいっぱいあります!
「富山の薬売り」で知られる薬「越中反魂丹(はんごんたん)」は、江戸時代に製造が始まった東洋医学に基づく薬です。特に胃腸、消化不良などの症状に効くそうです。
歴史あるこの薬を昭和になりこのお薬を復活させた『池田屋安兵衛商店』では、丸薬を作る体験(予約不要)や薬膳料理(要予約)なども楽しめます。富山市ガラス美術館のすぐ近くですよ。
富山の地酒もぜひ味わってください。
北前船の中継地として栄えた富山市の岩瀬地区にはかつての華やいだ雰囲気が今も残っています。
2019年にオープンした日本酒立ち飲みバー『沙石(させき)』では、この岩瀬地区の老舗蔵元桝田酒造の代表銘柄『満寿泉(ますいずみ)』を中心に100銘柄も楽しむことが出来ます。
220円で木枡を購入後、選んだお酒によって試飲代(200~500円ほど)というコースや、おちょこで3種類利き酒コースなら1000円、飲み放題30分で2000円コース、2種類のお酒を飲み比べる500円コースなど、色んな飲み方が出来るのも魅力です。中にはここでしか飲めないお酒もあって、楽しさ倍増です!火入れのある、なしや熟成年数の異なる銘柄を飲み比べする人が多いように見受けられました。
また、この辺りはお寿司に割烹、イタリアン、フレンチなど評判のお店がどんどん集まっているそうです。美食の町・岩瀬エリアをぜひお忘れ無く!!
お土産には富山の昆布文化、昆布巻きかまぼこはもちろんのこと、色鮮やかな細工かまぼこもおすすめです!
この他、どこからもそびえ立つ姿が美しく見える立山連峰、美しい富山城、市内を走る可愛い路面電車、世界一美しいスタバ(スターバックスコーヒー)に選ばれた店舗などなど、本当に富山は見どころいっぱいですよ!!
なお、ガラスの街・富山ではベネツィアン・グラス作家・大平洋一氏の回顧展が開催中。富山市ガラス美術館で6月23日(日)までです。美術展についてはこちらの記事: https://wlifejapan.com/2024/03/09/toyama-glass/
をご覧下さい。
Text / 倉松知さと
関西在住。キャスター、歴史番組制作、京都情報ポッドキャスト制作などを担当後、京都・歴史ライターへ転向。
歴史ガイドブック『本当は怖い京都の話』(彩図社)ほか、雑誌で歴史エッセイを連載中。
京都、歴史ジャンルでのラジオ、テレビ出演、講演なども。日本旅行作家協会会員。国際京都学協会会員。