海外旅行は我慢の今。時には今度に行く時のことを夢見て、またかつて行った旅先に思いを馳せてエア旅をしませんか？海外観光局に、日本からエア旅に行くためのとっておきの方法と、観光局だから聞けるレアな現地情報をうかがってきました。それではエア旅でタイへGO !　
回答はタイ国政府観光庁 藤村喜章さん。

１.これ観たらもう気分はタイっていう映画は？

主演トニー・ジャーのムエタイ技が炸裂する『マッハ!』(2003年)。

トニー・ジャーは『ワイルド・スピード SKY MISSION』にも出演しているアクション俳優で、最近では話題のゲーム実写映画化『モンスターハンター』（2021年3月公開）の中でザ・ハンターとして大活躍します。

あとタイ国内のテレビドラマですが『2gether』などBLのシリーズも最近では人気ですね。

タイ国政府観光庁では、今のタイの様子をいろいろと動画で配信していますので、ぜひご覧いただいてエア旅の気分を味わってください。
https://www.youtube.com/c/AmazingThailandJP

２.お酒を飲みながらタイへのエア旅にふけるなら…？

日本でも気軽に買えるタイのビール。タイでは氷を入れて飲みますが、暑い時にはさっぱり冷たくビールが飲めておすすめです。あと、カクテルでパクチーモヒートも最近、注目されていますね。

あと、タイ料理にはタイワイン。暑いタイでワイン？と思われるかかもしれませんが、高原や峡谷などのワイナリーでは、収穫したブドウをすぐ工場に運んで醸造します。世界の品評会で受賞もしていて日本にも輸出されているので、タイ料理店などでぜひ味わってみてください。

おつまみはカルディなどで販売しているバナナチップス。なかでもタマリンドはさみ味は、甘塩っぽくてお酒にも合いますよ。

３.お茶しながらタイへのエア旅にふけるなら…？

甘いけどタイティーを試してみては。タイティーは、牛乳や濃厚なコンデンスミルクがたっぷり入ったオレンジ色をしたミルクティー、疲れがとれるかも。最近は、日本にもタイティーのお店が出来ていて、タピオカ入りなんてのもありますね。

４.タイのエア旅でトライしたい食べ物は…？

甘味・辛味・酸味の３つのハーモニーとスパイスやハーブを使ったタイ料理。日本でもおいしいタイ料理店があちこちにありますね。

家でということであれば、簡単に味わえるのがレトルトのタイカレー。グリーン、レッド、イエローとそれぞれに特色のあるカレー、カニ入りのプーパッポンカレーやスパイスでじっくり煮込んだマッサマンカレーなどバリエーションが数多くあるのでぜひいろいろ試してみてください。

５.実は美容も進んでる？エア旅タイ・ビューティ情報は？

タイ式マッサージが受けられるお店は日本にも増えてますが、古来の自己整体法「ルーシーダットン」にもぜひトライしてみてください。ヨガのように自分でポーズを取れるので身体の調子を整えるのにいいですよ。

スパ王国のタイ。日本でも販売されていてスパがあるハーンHARNNやターンTAHNNのスキンンケアや素晴しい香りのアロマなどにも触れてはいかがでしょうか。

HARNN　 https://harnn.co.jp/

TAHNN 　 https://www.thann-natural.co.jp/

６.これはタイらしいというエア旅気分のプロダクツは？

高品質と評価の高いタイシルクですが、今、タイで流行っているのがこのタイシルクでマスクを作ること。暑いタイでシルクのマスクは大好評。高級感もあって素敵なマスクが出来ます。あと、タイではマスクホルダーを耳からかけている人も多いです。マスクを外したりつけたりの時には便利ですね。

あと、暑いタイで気分転換に嗅ぐとスーとする鼻嗅ぎ薬の「ヤードム」。最近は日本の薬局でも見かけます。暑くなって来たら、これもタイらしい対策です。

７.次回、タイにはぜひここを訪れてというとっておきの場所は？

オランダのライデンに拠点を置く持続可能な旅先の開発と認知を目的にした非営利団体「Green Destinations」が発表する「2020年世界の持続可能な観光地100選」にタイから選ばれたのが、ナーン県の旧市街と、ルーイ県のチェンカーンです。

ルーイ県のチェンカーンは、バンコクからLCCでルーイ空港に飛び、そこから車で約１時間。メコン川沿いに続くウォーキング・ストリートは、ゲストハウスやレストラン、カフェ、ショップが並ぶチェンカーンの目抜き通りで、夕方からはローカルフードの屋台などが軒を連ね、多くの人で賑わいます。

イサーン地方の伝統的な建築様式とラオスの建築様式が融合した木造の建物が並び、ちょっとしたレトロな雰囲気の通りを歩いているような感じがします。また、メコン川に隣接しているので、川沿いのサイクリングを楽しめるのも魅力的です。

このルーイ県ダンサイ郡では、ユニークなお面で有名なピーターコーン祭りが６月に行われており、一度北海道富良野市のへそ祭りにも参加しました。自分でデザインしたお面でピーターコーン祭りに参加することもできるんですよ。

■ 色鮮やかな寺院や史跡、緑濃い森林地帯と川、美しい海とビーチ。そして料理やお祭りなどタイはいろんな魅力がありますね。改めて基礎情報とW LIFEの読者にひとこと。

東京からバンコクへは飛行機で約５時間半。タイは、日本の面積の1.4倍（人口は半分）もあって、日本の47都道府県に対して、タイは77都県。それぞれ気候・風土・文化・料理と異なっていて、それが多彩な魅力になっていると思います。

いろんなタイを体験しに来ていただける日が一日も早く来るように願っております。

回答：タイ国政府観光庁　藤村喜章さん。

タイ国政府観光庁に入庁して、22年間タイの誘致に携わっていますが、まだまだ日本人が知らない魅力を持っている国だと思ってます。

次回タイへ行ったときは、タイ料理を作ったり、象使いの訓練を受けたり、スパのハーバルボールを作ったり、様々な体験ができるのも

タイですので、チャレンジしてみてください。

タイ国政府観光庁　https://www.thailandtravel.or.jp/

Text／小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。