芸術の都があるフランスのセンスと千年の都である京都の伝統が出合った2つのホテルが京都にあります。フランス本拠のホテルチェーン「アコー」の「京都悠洛ホテル Mギャラリー」と「京都悠洛ホテル二条城別邸 Mギャラリー」で、どちらも同じプレミアムホテルブランド「Mギャラリー」ですが、個性が異なって滞在の楽しさもまた違うんです。そう言えば、マダムもマドモワゼルも頭文字はM。(ムッシューもですが!)オトナ女子におすすめの2軒をご紹介します。どちらに泊まるか迷ってしまいそう!
ロマンチックな雰囲気で胡粉ネイルやアロマも楽しんで
まず、日本初上陸のM ギャラリーとして、2019年4月に三条大橋のたもとにオープンしたのが「京都悠洛ホテル Mギャラリー」。京阪三条駅・京都市営地下鉄三条京阪からすぐ、モダンシックな外観で立つホテルは、エントランスには人力車が飾られ、中庭の青々した美しい竹が目に入り、和の雰囲気を醸しています。
ロビーは、衣紋掛けにペルシャ絨毯が飾られて、西洋と東洋の融合を感じるロマンチックな雰囲気。ここで、京都生まれで天然素材の胡粉ネイルが自由に楽しめたり、好きなアロマを選んで部屋に持ち帰れたりするうれしいサービスも提供されています。
客室はシンプルでモダンなインテリアですが、ヘッドボードや収納のモチーフには和の優雅さも。窓際にちょっと小上がりが取られたスペースがあるのが寛げてうれしい。ポットでお茶を入れ、選んで来たアロマの香りに包まれて、Bluetoothでお気に入りの音楽をかけて…とてもなごみます。
ダイニング「54TH STATION GRILL」は、三条大橋が東海道五十三次の西の終点であり京都の玄関口であるところから取った名前。竹林を眺めながらのエレガントな空間のオールデイダイニングで、夜は地元産の京野菜や地鶏、国産牛、シーフードを使ってのモダンフレンチ、朝はヘルシーな和洋食が楽しめます。ディナーの後には、ホテルのテーマであるタイムトラベルな感じのバー「Lounge & Bar 1867 」へ。クリエイティブなカクテルが素敵な組子のトレーに載って出てきます。
京都悠洛ホテル Mギャラリー」は、現代と伝統、和と洋が融合した魅力が持ち味のラグジュアリープレミアムホテル 。カジュアルなプライスで現代の忙しい時を忘れる滞在を楽しめます。
京都悠洛ホテル Mギャラリー
https://kyotoyurahotel-mgallery.com/ja/
住所:京都府京都市東山区大橋町84
TEL :075-366-5800
客室には朱の漆、贅を尽くした和魂洋才の非日常を味わって
京都もう一つのMギャラリーは、2020年11月に二条城を見渡す地に開業した「京都悠洛ホテル二条城別邸 Mギャラリー」で、わずか25室のエクスクルーシブなラグジュアリーホテル。地下鉄東西線二条城前駅から徒歩2分という便利な立地ですが、佇まいは隠れ家のよう。なんとゲスト(追加料金なし、要予約)をホテルスタッフが京都駅の改札口にお出迎え。ハイヤーでホテルまで送ってくれて、旅の始めからひと味違う優雅な気分が味わえます。
京都の路地を思わせるアプローチを抜けると、一気に日本庭園を望むロビーが広がり、美しい緑が映り込む玄武岩の大きなテーブルが置かれています。そんな和のアプローチに、レザーを使ったインテリアやオールドバカラの小物など、フランス的な洋のセンスを混じえた和魂洋才の非日常さに魅せられます。
客室は、すべて二条城と日本庭園に面し、40㎡以上とゆったり。木の床に漆喰壁という自然な内装を、朱色の漆塗りや窓からの眺めを映す黒の鏡面仕上げが洗練された空間に仕上げています。ウェルカムの洒落た和菓子やマスクの入った袱紗など細やかなサービスもまたうれしく、贅沢な気分で過ごせます。25室のうち5室は、日本庭園・二条城の絶景をプライベートに楽しめるソファのあるバルコニー付き。
レストラン「Singular眞蔵」は、アラン・デュカスやピエール・ガニェ―ルの下で修業をし、2016年から4年連続ミシュラン一つ星を獲得した大久保晋氏が総料理長を務め、ディナーでは10品ものコースを楽しめます。大久保総料理長が生産地に足を運んでこだわり抜いて選んだ和食材を活かした料理が素晴しい。京都の豆腐や味噌、野菜などをヘルシーに仕上げた一品や、土佐のあか牛にネパール胡椒を合わせたならではのお料理が次々に登場!時を忘れる食の至福を味わえます。
2つ目のMギャラリー「京都悠洛ホテル二条城別邸 Mギャラリー」は、和洋の贅沢をじっくりと楽しむのに滞在したいラグジュアリーなホテルです。
京都悠洛ホテル二条城別邸 Mギャラリー
https://all.accor.com/hotel/B7P8/index.ja.shtml
住所:京都府京都市中京区市之町180−1
TEL :075-366-5806
Text/小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。