パリに行くと、ミュージアムのアートを見て回るだけでもルーヴル、オランジェリー、ピカソetc何日もかかってしまいますが、もっと身近なところにもアートがいっぱいの、街全体がミュージアムのような場所があります。
パリは、ルーブル美術館(宮殿)−コンコルド広場−凱旋門と歴史的な建築物が、実は一直線上に並んでいるのですが、その延長線上にある超近代的なエリア「ラ・デファンスLa Défense 地区」。ここは何だか街が現代建築ミュージアムという感じ。
グランダルシュGrande Arche (新凱旋門とも称されますが)と呼ばれる巨大なアーチの上からは、その全貌を眺められます。一直線に延びる道路のはるか向こうには、凱旋門が見えています。
超現代建築の谷間にこれまたシュールな現代アートの数々が。
ラ・デファンスには、メトロ1号線に乗って、ラ・デファンス=グランダルシュLa Défense=Grande Arche駅下車。簡単に行くことが出来ます。
もう一つ、パリ南部でなかなか訪れる機会がないかもしれないのですが、Val-de-Marneという再開発エリアは、モダンアートミュージアムMAC VALや街中をグラフィティアートで飾っているアートな街。
MAC VALの展示室の壁一面になちやら文様がと思って近づくと、これは一冊の本が壁全面に書かれている作品でした!
すでにグラフィティアートという粋を超えているような作品も。市を上げて世界中からグラフィティアートのアーティストを招聘して描いてもらっているとのことですが、ずっと同じ作品であり続けるのではないところが、グラフィティアートたるゆえんかも。上から新たな作品が描かれることもあるとのこと。一期一会の出会いですね。
MAC VALへは7号線Porte de Choisyでバス183に乗れば、MAC/VAL.までたどり着きます。グラフィティアートはそこからすぐ近くの街並。アートに囲まれた街への小旅行でした。
取材協力 / フランス観光開発機構 http://jp.france.fr
パリ観光・会議局 https://ja.parisinfo.com
Text/小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。