パタゴニアの創業者であるイヴォン・シュイナードは、登山家にしてサーファーとしても有名です。高品質アウトドアウェアのパーカーやジャケットなど、お値段も高いのですが、製品保証を全製品につけていて、修理サービスの対応もしっかりしているので、とにかく長く着れます。製品寿命を延ばすプロジェクト「WORN WEARツアー」では、各地の大学やアウトドアフィールドで無料リペアイベントなるものも開催。そして、イベントの対象は「パタゴニアのみならず全ブランドのウェア」としていて、そこにはサスティナブルな企業哲学が生きています。
そんなパタゴニアの創業者が愛するもう一つのスポーツ”サーフィン”。JR原宿駅・竹下口から歩いて10分「パタゴニアサーフ東京」で「パタゴニア・ウィメンズ・スイムウエアコレクション」のローンチイベントがありました。
ちなみにパタゴニア直営店では2020年4月1日より持ち帰り袋の販売・提供が終了するので、マイバッグ持参が推奨されていました。このお店では、お客の8割以上がすでにマイバッグを持参してショッピングに来ているそう。
パタゴニアのスイムウェアは、かわいいデザインなのですが、サーフィンでの機能性を考えられています。例えば、裏地には水に濡れると肌に密着する特徴をもつ自社開発のマイクロファイバーが使われていて、波にもまれても限りなくズレることがないうえに耐久性もあって実用的でもあります。
そして、これらの水着のほとんどはフェアトレード・サーティファイド(工場の従業員に適正な賃金が支払われる認証)を取っており、99%のサーフ製品はリサイクル素材混合なのだとか。
面白いのは、ウェアの柄にもこうしたサスティナブルな哲学がさりげなく表現されていること。たとえばこのラッシュガードに描かれているのはオーガニックコットンを生み出す綿花の柄だったりします。
こちらの何やらトロピカルな感じの柄のシャツも、パタゴニアのサーフアンバサダーが実際に農園で作っているいろんな果物や植物がモチーフになっているもの。
こちらの水着も、一見きれいな草花が描かれているだけかと思えば、地中にいるみみずや小動物も描かれていて、多様な生態系を表現していたりします。
こんな水着の柄ひとつにもそんな思いが込められているなんて。パタゴニアのHPには「パタゴニアでは環境の保護と保全は、業務時間外で行うものではありません。それはビジネスを営む理由であり、日々の仕事なのです。」と書いてあります。
製品の生産には、何らか環境に影響は与えるもの。水着の柄一つにも「悪影響を最小限に抑えるだけでなく、環境をより良くすることも目指します」という意思表示を込めているというのにサスティナブルなリーディング企業の心意気を感じたのでした。
パタゴニア https://www.patagonia.jp/
Text / W LIFE編集部