【Discover local】お茶処静岡 茶畑のある旅館で知った新茶の魅力 

もうすぐ新茶の季節です。「夏も近づく八十八夜」と茶摘みの歌にあるのは、立春から88日目(5月2日、閏年は5月1日)が、お茶を摘むのに最適な時節だから。この時期に摘まれた「新茶」「一番茶」のおいしさは格別ですね。

静岡は、日本有数のお茶処。本山(もとやま)茶、掛川茶、天竜茶など有名なお茶の名前をご存知の方が多いと思います。でも「やまかい」「こうしゅん」「やぶきた」といったお茶の名前を聞いたことはありますか?実は、これらは50種以上あるという日本茶の単一品種(原茶)。一般に売られているお茶は産地名で呼ばれており、この現茶をブレンド(合組)して作られています。

静岡在住の方に伺ったところ「なんとなくお茶の品種かな…」と、さすがにご存知でしたが、日本茶をゆっくりいれて楽しむのは「両親と一緒の時が主」とのことで、原茶の味はご存知ないとのこと。原茶は、品種によって個性が違いますが初めて飲んだときはその旨みの深さに「お出汁のようだ!」と驚かされました。

そんな、地元の人にも新鮮な原茶のテイスティングができる温泉旅館が 浜名湖を一望する「星野リゾート 界 遠州」です。以前にも【W LIFE】のお茶特集で「星野リゾート 界 遠州」の新鮮な「原茶のテイスティングと合組レポート」をお届けしましたが、今、なんと旅館の中に茶畑ができあがっています。

テラスから見たつむぎ茶畑「星野リゾート 界 遠州」

浜松の伝統工芸である遠州綿紬(めんつむぎ)のストライプ柄をイメージし、ツツジとお茶の木を交互に配置した茶畑は、季節によってツツジが花の白や新緑、紅葉の赤と変化していくのも楽しめます。

ここでは”美茶楽(ビチャラク)という日本一の茶処にちなんだご当地楽のおもてなしがあって、「花香るブレンド茶体験」「新茶ブレンド体験」「涼茶体験」「熟成茶でつくる五穀茶体験」など季節に合わせた新鮮なお茶の体験ができます。2020年5月25日~6月30日は「新茶ブレンド体験」で、産地の異なる3種の新茶を飲んでから、その中から好きな組み合わせでブレンドし、自分で淹れて楽しむそう。

新茶のシーズンは、改めて日本茶をじっくり知る機会にはぴったりですね。

取材協力/星野リゾート 界 遠州 https://kai-ryokan.jp/enshu/

住所:静岡県浜松市西区舘山寺町399-1 (東名高速道路舘山寺スマートICから10分) TEL 0570-073-011 界予約センター(9:00〜20:00)
*新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、体験やおもてなしには変更がありえます

Text /W LIFE 編集部

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