【観光局に聞きました⑩】エア旅で台湾に行く7つの方法

海外旅行は我慢の今。時には今度に行く時のことを夢見て、またかつて行った旅先に思いを馳せてエア旅をしませんか?海外観光局に、日本からエア旅に行くためのとっておきの方法と、観光局だから聞けるレアな現地情報をうかがってきました。それではエア旅で台湾へGO !

回答:台湾観光局東京事務所 所長 鄭憶萍さん

トップ画像: 高雄・龍虎塔

1.これ観たらもう気分は台湾っていう映画は?

台湾映画『KANO (邦題KANO 1931海の向こうの甲子園)』(2014年)。1931年に夏の甲子園で準優勝を果たした台湾の嘉義農林高中の実話をもとにした感動的な長編映画です。日本人監督とその高校生達が描かれ、3時間という長さを感じさせないストーリー展開や台湾映画ながらほぼ日本語で演じていたりと、日本と台湾の関係や絆の一端を知ることが出来ます。

日本人俳優も多く出演し、台湾で大ヒットし、日本でも話題になりました。この映画がきっかけで嘉義へのロケ地巡りツアーが人気になり、その後甲子園へロケ地巡りする台湾観光客も増えました。観たら台湾に行きたくなる珠玉の1本です。

『KANO』 https://movies.yahoo.co.jp/movie/349758

嘉義市・檜ビレッジ

また台湾への旅行気分を味わうなら、いろいろな世代の台湾での旅行スタイルを紹介した台湾観光局の動画もぜひのぞいてみてください。

台湾観光局CM・動画  https://jp.taiwan.net.tw/m1.aspx?sNo=0003169

トランジットやショート滞在プロモーション動画 https://www.youtube.com/watch?v=mUw6wzof4y4&t=16s

2.お酒を飲みながら台湾へのエア旅にふけるなら…?

お酒のおつまみというと台湾なら夜市で、「塩酥鶏」という唐揚げや「香腸」というポークのソーセージ、カラスミ、しじみの醤油漬け、ピーナッツとシラス、葱の炒め物なども人気です。

肉のうま味、甘味を感じる香腸は、塩・胡椒で食べる他、ニンニクスライスを添えて食べても。カラスミも大根やりんごのスライスを添えるなど、ちょっと味の工夫をして食べるとおいしいですよ。

3.お茶しながら台湾へのエア旅にふけるなら…?

 烏龍茶、東方美人茶、ジャスミン茶が有名ですね。コロナ禍でお家時間が増えている今だからこそ、逆にぜひ台湾本場の功夫茶(工夫茶:お茶をいれる礼法)の茶器セットで、ゆっくり手間暇をかけて、贅沢な時間を過ごしてもらいたいですね。

聞香杯で香りを頂いてから、広口の茶杯に移して、頂く本場の作法を体験して頂きたいです。

お茶菓子はパイナップルケーキが有名です。日本でも買えるお店が増えています。タロイモもほんのり甘いので、タロイモケーキも良く好まれて食べています。後は、ドライパイナップル、マンゴーなどのドライフルーツも美味しいですね。ドライいちじくは、オーブンで少し焼くとより風味が出て、とても美味しくなりますので、ぜひ食べてみていただきたいお茶請けです。

4.知られてないけどエア旅でトライしたい台湾の食べ物・飲み物は…?

『佛跳牆』(仏様ぶっ飛びスープ)という、お正月には欠かせないスープです。アワビやフカヒレ、スペアリブに漢方薬、シイタケ、タロイモ、タケノコなどたくさんの具材が入った栄養満点のご馳走スープです。

 台湾ビールは有名ですが、その姉妹ビールとして『パイナップル、ライチ、マンゴー』テイストのビールがあります。フルーティなテイストは、女性にお薦めです。これからの暑い季節に最適です。

5.美容も進んでる?エア旅の台湾ビューティ情報は?

オーガニックな石鹸や真珠、烏龍茶など台湾らしい成分入りフェイスマスクなどがポピュラーですが、台湾の女性の美と健康についての基本的な考え方があります。食べ物に対し体を冷やすもの、体の熱(ほてり)を高めるものは、避けます。また冷たい水を飲まない方が良いと良く言われます。夏はスイカ、キュウリなどは体を冷やすので、食べ過ぎない方が良いですし、逆にマンゴーは、体に熱を貯めるので、食べ過ぎないようにしていますね。

6.台湾でこんな穴場がと思う場所は?

台北からMRTで気軽に日帰り旅行が出来る淡水ですね。歴史を感じる観光スポットや船に乗って楽しむクルージング、夕日鑑賞に、美味しい小皿料理のグルメ、そして出来たばかりのライトレールでより利便性が高まっています。

7.台湾らしいとっておきアクティビティは?

エコツーリズムが推進される中、台湾ではかねてよりサイクリングが非常に盛んです。その中で世界TOP10のサイクリングコースとして選ばれたこともある『日月潭サイクリングコース』は、湖の上を走るコースもあり、非常に風光明媚で爽快です。とてもお勧めです。2021年は自転車旅行年で、台湾全土で全長は360kmにおよぶサイクリングコースが設けられ、どこの駅でもレンタサイクルを借りられます。

人気の日月潭サイクリング専用道
  • 自転車でローカルな台湾を感じながら走る台湾旅行。いつかぜひ行きたいです。改めまして台湾の基礎情報と読者の皆さんに一言お願いします。

台湾は日本からわずか3時間半のフライトで気軽に訪れることができ、活気あふれる都会、豊かな自然、悠久の史跡と個性的で多様な文化、そして絶品グルメにスイーツやフルーツの美味探訪など、世代や目的を問わず、最高の旅をお楽しみ頂くことが出来る身近なデスティネーションです。

現在のコロナ禍において台湾への旅が叶わず「台湾ロス」に陥っている方がいらっしゃるように、日本に対して関心が高い台湾においても「日本ロス」に陥って台湾で日本を感じる場所や味を追い求めている人たちも少なくなりません。新型コロナ感染の抑制が順調な台湾に再びお越しいただける日が一日も早く訪れるよう心より願います。

台湾観光局 https://jp.taiwan.net.tw/

回答:台湾観光局/台湾観光協会東京事務所 所長 鄭憶萍(テイ・イーピン)

 台湾観光局本部で日本・韓国観光市場のリーダーとして、日本に向けた国際宣伝をはじめ、旅行業界と連携して新たな観光素材やルートの企画・開発などに多く携わってきた。2016年より日本に赴任して現職。自然豊かな日本らしい風景や文化を好む知日家。近年は台湾とは異なる風情の神社仏閣での御朱印集めを楽しむ。

Text /小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。

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