美食ガイド『ゴ・エ・ミヨ2023』 東北地方も加わる初の全国版に。

『ゴ・エ・ミヨ』は、1972年にパリで、アンリ・ゴ(Gault)とクリスチャン・ミヨ(Millau)という2人のフランス人ジャーナリストによって創刊されたレストランガイドです。日本語版も2017年に発刊され、世界15か国で展開。フランスをはじめとする各国の優れた食のプロフェッショナルをつなぐ強力なネットワークを擁しています。

「予約の電話から見送りまで」を評価し、評価は、20点満点中0.5点刻みの点数と、それに応じたトック(フランス語で「コック帽」の意)の数(1~5トック)で行っています。本の中では詳しいレストランについての感想もあり、食べる喜びと感動を伝えることを使命としているそう。

そんな『ゴ・エ・ミヨ 2023』の発刊を記念したプレス発表会に行って参りました。2023年日本版では新たに東北地方が加わったことも注目。世界的な美食ガイドでは初の日本全国版として、501店舗のレストランをまとめた1冊となります。当日は、「ゴ・エ・ミヨ」の特徴でもある“ソムリエ” “生産者”などの総勢12名の受賞者が集まり、9つの賞の授賞式が行われました。授賞式に臨まれた皆さんはとても誇らしい様子。その一部をご紹介します。

期待の若手シェフ賞。右:アシッド ブリアンツァ(東京)の児玉 智也氏。左:オーベルジュ オーフ(石川)の糸井 章太氏。
テロワール賞は、東北から右:アル・ケッチァーノ(山形)の奥田 政行氏 。そして 左;シェフズガーデン エコファーム・アサノ(千葉)の
浅野 悦男氏。
明日のグランシェフ賞は、右:セザン(東京)ダニエル カルバート氏と左:楽・食・健・美 -KUROMORI-(宮城)黒森 洋司氏。

そして、注目の今年のシェフ賞は、日本料理かんだ(東京)の神田裕行氏。

神田氏は、1987年に渡仏。料理長をまかされた「TOMO」で『ゴ・エ・ミヨ』ヨーロッパの日本料理店でトップの評価を得ています。今回の日本での受賞は本当に嬉しそう。

ゴ・エ・ミヨは、評価本という形を取りながらもレストランに寄り添う姿勢を重んじ、シェフたちから
の信頼も厚いと言われています。「今年のシェフ賞」や「期待の若手シェフ賞」など独自の賞を創設しイン
タビューを掲載するなど、シェフや生産者・職人などレストランの全体像にフォーカスする姿勢が美食を愛
好するフランス人から評価される50年以上の歴史を持つガイドブック。読み応えもある1冊です。


ゴ・エ・ミヨ 2023
【定価】本体3,000円(税込)
【発行】株式会社ONODERA GROUP
【発売】株式会社 幻冬舎

Text/ W LIFE 編集部

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