チェコの音楽と言えば、クラシックの大家であるスメタナやドヴォルザークのイメージが強いかもしれません。確かに、プラハはじめ、音楽ホールも数多く、クラシック公演は楽しみの一つ。

しかし、クラシックだけでなくジャズもなかなか。カテゴリーで言うとジャズ・フュージョンの伝説のグループ「ウェーザー・リポート」をウェイン・ショーターやジョー・ザヴィヌルと結成したベーシストであるミロスラフ・ヴィトウスは、チェコのベーシト。2019年３月7日（木）８日（金）のコットンクラブでの公演に先立って、東京のチェコ共和国大使館でコンサートが開かれました。

ミロスラフ・ヴィトウス・トリオ　東京公演

http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/miroslav-vitous/

同じくピアノのエミル・ヴィクリツキーもチェコ人、そしてドラムだけはイタリア人のロベルト・ガットですが、なんとも心にずしんと響くような、それでいて丸みのあるベースの音。それでかぶさるピアノとドラム。一曲目は、どことなくスラブなフレーズも入ったような、チェコの深い森を思わせるような調べでした。

 

そして、今、フーデックスというアジア最大級の食品・飲料専門展示会が開催されているため、チェコを代表するピルスナー、チェコのプルゼニで1842年から生産されているピルスナー・ウルケルはじめ、ダークビールやエールビールなどのクラフトビールなども試飲会が開かれました。チェコはビールの消費量が世界一の国！。

 

チェコのビールは、アロマ、コク、泡立ち、キレ、ホップの味わいとおいしいビールの条件をどれも満たしながら、キャラクターもあって本当においしい！

そして、チェコはワイン造りも約2000年の歴史のある国。ワインの名産地南モラヴィア州から白・赤・ロゼそして貴腐ワインとさまざま出展。白と貴腐ワインは、上品な味わいが際立ちました。

チェコの人は音楽を聞きながら、おいしいお酒と美食を楽しむのが大好き。「首都プラハで美食ツアーに参加し ピルゼンでビールを味わうチェコの旅 」（CREA webより）http://crea.bunshun.jp/articles/-/20473

を思い出しました。

Text / 小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。チェコ親善アンバサダー2019、やまなし大使。